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御礼 第4回 学校説明会 2015年12月06日(日)16時39分

2015年12月6日(日)本校講堂におきまして『第4回学校説明会』を開催いたしましたところ、午前10時~(中学受験生対象)約100組、午後1時~(高校受験生対象)約350組の生徒・保護者のみなさまにご来校いただきまして心より御礼申し上げます。

学校長挨拶
 本日は本校の「2016年度入試の学校説明会」に休日にもかかわりませずお越しいただきまして誠にありがとうございます。
 さて、本校は、1876年(明治9)年に創立されました浄土真宗本願寺派の宗門の学校です。来年140周年を迎えようとしていますが、創立以来、浄土真宗、親鸞聖人のみ教えに基づく心の教育を貫いております。
 この宗教的情操教育を「こころの幹(き)」として示しておりますが、一般的に言うところの知・徳・体「知育」「徳育」「体育」の三本柱が、龍谷大平安では並立してあるのではなく、あくまでも「浄土真宗の精神」を学ぶ「徳育」、本校では宗育と言っていますが、この「宗育」こそを、教育の根幹としているのです。
 その幹から「知育」「体育」の枝が伸び、そこに体力や学力の向上、あるいは夢の実現という花が咲くのです。知性を磨くことや体育に精一杯の汗を流すことはもちろん大事なことですが、それ以上に大切なことは自分のありのままの姿をしっかりと見つめることです。
 その姿勢があってこそ、浄土真宗にふれることができ、そこで初めて人間として正しい生き方、いかなる困難にもくじけることのない強い生き方ができるようになるのです。知性の開花も体育の充実も、その上に成り立つものであることを知ってください。
 ところで、みなさんは、「IQ」(知能指数)や「SS」(偏差値)という言葉は知っていますね。昨今の社会は、こうした数字で人をはかろうとします。しかし、数字では表すことのできない大切なものがあります。
 たとえば、「EQ」という言葉を聞いたことはありますか?「EQ」とは、「こころの知能指数」あるいは、「こころの知性」と呼ばれるもので、現代社会を生きる力の指数をいいます。指数といいましても、「EQ」の「E」は英語のEmotional「情緒や感情」、つまり「こころ」のことですから数字で表すことはできません。実は、この「こころ」を育てることこそが、仏教的なものの見方のできる人間を育てる道であり、それが本校の「徳育」(宗育)に他ならないのです。
 具体的に言えば、みなさんの心に「思いやりの心」を育て、「素直で謙虚な心」を育む。そんな豊かな心をもった人間に育ってほしいというのが、本校の願いなのです。
 しかし、「徳育」と言ってもなかなか伝わりにくいので、日常の心得として、さらに具体的に「ことば・じかん・いのちを大切にする生き方を学びましょう」と呼びかけているのです。
 龍谷大平安がこれから140年、さらに、その先も変わることなく目指すのは、「目に見える華やかさではなく“目に見えないもの”の本当の大切さ」に気づくことであります。
 本校の生徒手帳には、学校の年間スケジュールが全て書き込まれており、日常の自己管理のツールとして活用させておりますが、この3年間で『遍照・智慧・慈悲』と一年ごとに記す言葉を変えて私の書を記してきました。「相手の心を深く洞察し、人の痛みや気持ちが理解できる心を持ちましょう。というのが生徒達に伝えたい思いです。仏さまの『智慧』に少しでも近づく心を育むこと、そんな教育を目指しております。」
 来年で創立140周年を迎えますが、歴史と伝統の中で培ってきた仏教精神を再確認しながら、人として一番大切にすべきこと、さらには本当の意味での心を磨いてもらいたいと願っているところであります。
 西本願寺のお膝元で、仏さまを悲しませない生き方を心掛けて過ごす6年間や3年間は、みなさんに仏教的なものの見方や考え方が、自然と身についているのです。それが、龍谷大平安で学ぶことの意義でもあります。
 本日は、お忙しい中、お越しくださいまして誠にありがとうございます。