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御礼 第4回 学校説明会 2016年12月11日(日)16時40分

2016年12月11日(日)本校講堂におきまして『第4回学校説明会』を開催いたしましたところ、午前10時~(中学受験生対象)約110組、午後1時~(高校受験生対象)約430組の生徒・保護者のみなさまにご来校いただきまして心より御礼申し上げます。

学校長挨拶
 本日は本校の「2017年度入試の学校説明会」に、休日にも関わりませず、たくさんの方にお越しいただきまして誠にありがとうございます。
 さて、明治9(1876)年、滋賀県彦根の地に「金亀(こんき)教校」として創立されました本校は、本年140周年を迎えました。創立以来、親鸞聖人のみ教えに基づく心の教育を謳い、宗教的情操の涵養(かんよう)を理想としてきました。
 今年、創立140周年を迎えるにあたり『建学の精神』を広く深く伝えたいとの願いのもとに「平安の願い“三つの大切”」という冊子を作成いたしました。
 私の方からは、その内容の一部を紹介し、本校の教育理念について、少しお話しさせていただきます。
 本校の「建学の精神」は、「浄土真宗の精神」です。浄土真宗の精神とは、生きとし生けるもの全てを迷いから悟りへと転換させたいという阿弥陀仏の誓願に他なりません。この阿弥陀仏の願いに生かされ、真実の道を歩まれた親鸞聖人の生き方に学び、「真実を求め、真実に生き、真実を顕かにする」ことのできる人間を育てます。
 このことを実現するための日常の心得として「ことばを大切に・じかんを大切に・いのちを大切に」という3つの「大切」を掲げています。
 それでは、今日は「いのちを大切に」について、記しております内容をご紹介いたします。

 しゃぼん玉飛んだ 屋根まで飛んだ
 屋根まで飛んで こわれて消えた
 しゃぼん玉消えた 飛ばずに消えた
 生まれてすぐに こわれて消えた
 風風吹くな しゃぼん玉飛ばそ

 誰もが一度は口ずさんだことのある童謡「しゃぼん玉」の歌詞です。作詞者は野口雨情さんという方です。 野口さんが童謡の普及に四国へ行っている時、2歳になる娘さんが病気で亡くなったとの知らせが届きました。愛するわが子を突然失った悲しみの中で、あまりにもはかなく消えたわが子のいのちを想い、この歌を作ったと言われています。
このしゃぼん玉を通して、私たちの「いのち」について考えてみましょう。
 みんな一人ひとりにいのちがあり、そしてそれは「たったひとつのいのち」です。私たちにはお父さんやお母さんがいて、そのお父さんやお母さんにも、またお父さんとお母さんがいます。というように、ずっとずっとつながっていて、そうしたつながりの中で、私たちが生きているのです。ですから、たくさんの方からいただいたいのちと言えるでしょう。
 そのいのちを大切にし、屋根まで飛ぶしゃぼん玉のように大きく成長してほしい、はかない世の中ではありますが、雄々しくたくましく元気に育ってほしい、と願わずにはいられません。そんな願いが、みなさん一人一人にかけられているのです。
 とは言いましても、私たちは、自分ひとりで生きていくことはできません。毎日の食事一つをとっても、お米やお野菜を作る人、それを運ぶ人、売る人がいます。そのお米やお野菜で、食事を作ってくださる方々がいます。こうしてたくさんの方たちの支えのおかげで、私たちは食事をいただくことができ、たった一つの大切ないのちを、今日から明日へつなぐことができるのです。
 このように、私たちは、多くのつながりの中に生きています。あなたも私も、一人一人かけがえのない、尊いいのちを生きているのです。
 「いただいているいのち」「願われているいのち」「支えられているいのち」。「建学の精神」のもとで謳われている、そのようないのちを生きている自分であることを忘れないでください。

とこのように記しています。こうした「いのちに対するめざめ」こそが「建学の精神」の教えるところであり、これによって、すべてのものに感謝する生き方が生まれるのです。また、「ことば」や「じかん」を大切にする生き方も身についてくるのです。みなさんに、そんな人間に育ってほしいというのが、本校の願いです。
 阿弥陀仏の本願は名号という「ことば」となり、「必ず救い取るぞ」と呼びかけてくださり、ついには私たちに無限の「いのち」を恵み与えてくださる。そのことに気づいた時、「今」という「じかん」を大切に生きる道がまた、みなさんの前に開かれてくるのです。そんな,心豊かな人間になってほしいと、心から願っています。
 こうした心の教育を教育の根幹に据えて、進学校化に向けての教育改革も着実に進めております。今後も今までにもまして、進化させ、しっかりと充実させていきたいと思っております。
 このあと、具体的に説明いたしますので、よくお聞きになって、是非とも学校選びの一番に本校をあげていただきますよう切にお願い申し上げまして、私の挨拶とさせていただきます。
 本日は、お忙しい中、お越しくださいまして誠にありがとうございます。