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7月御命日法要 2012年07月13日(金)14時20分

【御命日法要】
毎月16日は浄土真宗の開祖親鸞聖人のご命日であるので、聖人のお徳をしのんで、この行事を行います。聖人は「尋常のときよりつねに」阿弥陀仏の教えを学ぶことがきわめて大切であることを強調されました。その教えを思い起こして、親鸞聖人に、感謝の心をささげる日です。※7月は16日が祝日のため13日に営みます。

「7月の御命日法要によせて」

PHP5月号に掲載された相田みつをさんのことばを紹介します。

受身

柔道の
基本は受身
受身とは
ころぶ練習
まける練習
人の前にぶざまに
恥をさらす稽古
受身が身に
つけば達人
まけることの尊さが
わかるから
          みつを

 子どもに負ける練習をたくさんさせ「受身」が身につけば、何度でも立ち上がることができます。相田みつをさんは、自分の息子に小さいうちから親亡き後、一人でたくましく生きていけるように、いろいろな失敗の体験をさせたそうです。
 勝利至上主義という言葉がありますが、勝負事においては勝つことが必要なこともあるでしょう。しかし、勝つことがすべてではありません。むしろ、負けることから身につくこともたくさんあるのではないでしょうか。人前で恥をさらせる人こそ、実は本当の意味の勝者かもしれません。…… まけることの尊さが わかるから。
 ころぶ、まける、恥をさらす、どれをとっても屈辱的なことかもしれません。しかし、そこから這い上がることができてこそ、己に克つことができた人だと思います。

『法句経』にも「戦いで百万の敵に 勝つひとよりも ひとりの自己に 克つひとが まことに最上の 勝利者よ」と記されています。

「克己心(こっきしん)」の原点とは、自分の力はまだまだ不十分だという自覚です。世の中で成功している人は、必ずと言っていいほど強い「克己心」を持っています。それは、「克己心」の内側にあるものが「自分を高めたい。弱い自分に打ち克ちたい」という熱意だからです。われわれは、こうした気持ちを持てているでしょうか。
燧土勝徳