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平成28(2016)年度 御命日法要【10月】 2016年10月17日(月)08時08分

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大悲無倦(だいひむけん) 「正信偈」より

■いつも見守っていてくださる
「悲しまれるよ」
多くの宗教は「いい事をしたら救われるけど、悪い事をしたら救われない」と説きます。しかし、浄土真宗では「いい事をした人も悪い事をした人も、平等に救われる」と説きます。普通に考えると納得がいきません。
ところで、皆さんは今までに、「そんな悪い事をしていたら、罰が当たるよ」と言われたことはありませんか。多分、多くの人が言われた経験があるでしょう。ところが、私は今までに、親から「そんな悪い事をしていたら、罰が当たるよ」と言われたことは、一度もありません。とは言っても、小さい頃から、ずっといい子だったわけではありません。悪い事もしました。そんな時は親から、「そんな悪い事をしていたら、仏さまが悲しまれるよ」と言われました。
浄土真宗では、善悪平等の救いを説きますが、それは決して悪い事をしてもいいと言っているのではありません。悪い事をしたら仏(阿弥陀)さまは、悲しまれるのです。当然、いい事をしたら喜ばれるのです。

善人も悪人も
私は、母親から叱られた時は、あまり反省しなかったけれど、母親を悲しませてしまった時は、深く反省したという、子どもの時の経験があります。
強く叱って正さないといけないこともありますが、悲しみの心に出あうことによって、人生が正されることもあるのです。
阿弥陀さまはいつも私たちのことを心配して見守っていてくださいます。善人も悪人も平等に慈しんでくださいます。さらに言えば、それは、私がいい事をしている時も、悪い事をしている時も、どんな状態にあろうとも、見捨てず見守ってくださっているということなのです。
「正信偈」に「大悲無倦常照我(大悲、倦(ものう)きこと無くして、常に我を照らしたもう)」とあります。阿弥陀さまの大いなる慈悲のはたらきは、飽きたり疲れたりすることなく、常に私を照らし続けてくださっているのです。
私は幼い頃からそのことを、「仏さまはいつも見守っていてくださいます」という言葉で聞かせていただいてきました。そんなあたたかい世界に包まれた人生を歩ませていただきましょう。
(『本願寺新報』2016(平成28)年9月1日「いのちの栞」龍谷大学非常勤講師 小池秀章)


おかげさまで ~140周年~ ありがとう“感謝”

10月 御命日法要 
○ 日時 10月17日(月)16時~
○ 場所 礼拝堂
○ 法話 石川真也 先生
                         ◎ みなさん、お揃いでお参りください。