【ご案内】
青色(しょうしき)青光(しょうこう) 黄色(おうしき)黄光(おうこう)
赤色(しゃくしき)赤光(しゃっこう) 白色(びゃくしき)白光(びゃっこう) 『仏説阿弥陀経』
■それぞれが光り輝く世界
お経は「真実」説く
『仏説阿弥陀経』というお経に、極楽浄土について説かれています。それによると、極楽浄土には、綺麗な池があって、池の底には、金の砂が敷き詰められている。そして、池には、大きな蓮の花が咲いていて、青色の蓮の花は青い光を放ち、黄色の蓮の花は黄色い光を放ち、赤色の蓮の花は赤い光を放ち、白色の蓮の花は白い光を放ち、よい香りを漂わせている。それが極楽浄土だというのです。
このような話をすると、すぐに「極楽浄土なんて本当にあるんですか」と言う人がいますが、極楽浄土は「あるか、ないか」と問うのではなく、「どのような世界か」ということを聞くことが大切なのです。
また、お経には「事実」が説かれているのではく、「真実」が説かれているということも忘れてはならないでしょう。『阿弥陀経』の教説も、青色の蓮の花が青い光を放っているという事実が説いているのではなく、私が私色に、あなたがあなた色に、それぞれがそれぞれに光り輝く世界、それが真実の世界であり、極楽浄土というさとりの世界だということを説いているのです。
生老病死にも光
ある方が、
「青色青光 黄色黄光 赤色赤光 白色白光」の「青黄赤白」の所を「生老病死」の漢字と入れ替えて、「生色生光 老色老光 病色病光 死色死光」と味わわれました。生が生のまま光り輝き、老が老のまま光り輝き、病が病のまま光り輝き、死が死のまま光り輝く。
それがさとりの世界であり、真実の世界なのです。
このようなさとりの世界について聞けば聞くほど、私のあり方がそうなっていないことに気づかされます。いい・悪い、好き・嫌いと周りのいのちを分け隔てして傷つけたり、老い・病み・死んでいくことはダメになることだと悩み苦しんだり。
み教えを聞くということは、さとりの世界とはどのような世界かということを聞かせてもらうことであり、その世界が今の私の人生を支え、真実に導いてくださるのです。すべてのものが光り輝き、人生のすべてが光り輝く、そんな世界に出遇わせていただきましょう。
(『本願寺新報』2016(平成28)年11月1日「いのちの栞」龍谷大学非常勤講師 小池秀章)
おかげさまで ~140周年~ ありがとう“感謝”
2月 御命日法要
○ 日時 2月16日(木)16時~
○ 場所 礼拝堂
○ 法話 佐長道亮 先生
◎ みなさん、お揃いでお参りください。