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平成29年度 平安保護者会 役員会(本部役員・クラス理事) 2017年06月12日(月)18時52分

校長挨拶

 平安保護者会本部役員、クラス理事のみなさまにおかれましては、平素は何かと学園に対しましてご理解とご協力を賜り心より御礼申し上げます。
 さて、6月になり各クラブがつぎつぎと個人・団体でインターハイ出場を決めてくれていますが、野球もまた夏の京都予選まで一ヶ月を切りました。先日、野球の第99回大会運営委員会が開催され、その中でお聞きしました話をご紹介します。
 ホームベースを逆さまにすると家の形になります。正に家庭、ホームです。数ある球技の中で、ボールではなく、人がゴールして得点するのは野球だけです。
 まずは、バッターが出塁します。つまり、ホームを出ます。次に、盗塁もあるかもしれませんが、送りバントなどによって次打者に進塁させてもらいます。監督のシグナルを受け、走者・打者・ランナーコーチなど、みんなの力で「人」をホームに迎え入れて一点ずつ加点していく競技です。
 何か、家庭であるホームで家族が協力して、学級であるホームルームでクラスの仲間が協力して、喜びを分かち合える理想の家族や学校を象徴しているようですね。
 子育てにおける家庭の機能の重要性や家庭教育のあり方、親の役割について、文科省も色々な施策を進めていくことを指針としています。
 本来、ホームベースの形が五角形になったのは、家を表したものではありませんので、何かこじつけのようですが、こんな風に考えますと、家族の絆、クラスの絆、仲間との絆、それぞれ一人一人が、打ちたいところを我慢して送りバントをしたり、犠牲フライを放って三塁走者をホームに迎え入れたり、試合に直接出場できないかもしれませんが、ランナーコーチを務めて適切な指示を出したり、ベンチで大声を張り上げ応援し、ベンチのムードを維持したり、正に、野球というのは、円満な家族の縮図のような気がします。
 学校という集団で学ぶ場では、その活動の一つ一つから学ぶべきことは、本当にたくさんあります。それらのすべてが学びです。
 その背景に、家族の姿があり、クラスメイトの姿があり、社会の姿があり、それらのすべてに、支えられている・生かされていると感じられたとき、いのちの大切さに気づくことができるのです。そんなご家庭や学校でありたいと切に願っているところであります。
 本日は、みなさまと教職員とが忌憚のない意見交換をして有意義な時間がもてれば幸いと存じます。