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御礼 第1回 学校説明会(高校受験生対象) 2017年06月25日(日)15時51分

2017年6月25日(日)午後1時から本校講堂におきまして『第1回高校受験対象学校説明会』を開催いたしましたところお足もとの悪い中、約250組の生徒・保護者のみなさまにご来校いただき心より御礼申し上げます。

学校長 御礼のご挨拶

 本日は、たいへんお忙しい中、本校の「2018年度入試の説明会」にお越しいただきまして誠にありがとうございました。只今は、本校で生徒たちがどんな学校生活を送っているのか、また、どのような教育活動を実践しているのか、ほんの一部をご紹介し、次年度入試の要項をご説明申し上げました。
 明治9(1876)年、滋賀県彦根の地に「金亀(こんき)教校」として創立されました本校も、お陰さまをもちまして、昨年、創立140周年を迎えさせていただきました。創立以来、親鸞聖人のみ教えに基づく心の教育を謳い、宗教的情操の涵養(かんよう)を理想としてきているところであります。
 本年、創立141年目を迎えるにあたり、この140年の歴史と伝統を心のよりどころとして、「建学の精神」、つまり、「浄土真宗の精神」を広く深く伝えたいという願いのもとに「『建学の精神』の伝播と醸成」を教育の根幹に据えました。
 昨年11月12日の創立140周年記念式典で、ご門主さまが人工知能について言及されました。

 人間とロボットの違いは何であるのか。その違いは、私たち人間には心がある、だからこそ、宗教を持つということでしょう。人工知能の全自動の車が動き始めた時、私たち人間は、究極の選択を迫られることになります。
 それは、全自動で走っている車の前に突然、人が飛び出してきた時、その車は、飛び出してきた人を守るように行動するのか、あるいは、乗っている人を守るように行動するのか、ということを、私たち人間が、決めなければいけないということです。すべての人を守ることが出来ない状況を、どのようにロボットに行動させるのかということを、私たちが決めなければいけません。
 こうした科学技術の発達した現代であるからこそ、私たち人間の生き方が問われることになります。そして、それは、日々の生活の中で、私たちがどのように自分の命の問題を考え、周りの家族の方、友達のことなどを考え生活していくかということにつながります。その背景には、必ず宗教が必要になります。
というお言葉でありました。
 今年度の生徒手帳には、「求道(ぐどう)」と記させていただきました。
 「『阿弥陀仏の本願』を『鏡』として、自己を深く見つめ、真摯に生きることのできる人間に成ることをめざす」と意義づけました。「真実を求め、真実に生き、真実を顕かにする」ことのできる人間を育てたい。生徒たちには、そんな人間に育ってほしいと心から願っていることであります。
 こうした「心の教育」を理念に据えて、進学校化への改革も、着実に進めてまいりました。宗教的情操の涵養はもちろんのこと、いよいよ現高校3年生が、その進化を見せてくれるものと大いに期待しているところであります。今後も今までにもまして、しっかりと充実させていきたいと思っております。
 是非とも学校選びの一番に本校をあげていただきますよう切にお願い申し上げまして、私の御礼の言葉とさせていただきます。
 本日は、お忙しい中、お越しくださいまして誠にありがとうございました。