平成29年7月2日(日)中学校のオープンキャンパスを開催いたしましたところ、午後1時半からの全体説明会に約230組総勢約700名のみなさまにご来校いただきまして誠にありがとうございました。心より御礼申し上げます。
学校長挨拶
みなさん、ようこそ龍谷大平安のオープンキャンパスにお越しいただきました。
さて、1876年(明治9)年に創立されました本校も、お陰さまをもちまして昨年、創立140周年を迎えさせていただきました。創立以来「親鸞聖人のみ教え」に基づく心の教育を謳ってまいりました。
それでは、龍谷大平安がどのような生徒を育てたいのかということを少しだけお話しさせていただきます。
いよいよ今度の土曜日から野球の大会が始まります。その野球のホームベースを逆さまにすると家の形になりますね。実はサッカーやバスケットなど数ある球技の中で、ボールではなく「人」がゴールして得点するのは野球だけです。
まず、バッターが一塁に出ます。次に自分の力で盗塁するかもしれませんが、監督のサインを受け次のバッターが、一塁にいるランナーを二塁・三塁に進めます。こうして野球はバッター・ランナー・ランナーコーチなどみんなの力で塁上にいる「人」をホームに迎え入れて、一点ずつ加点していく競技です。
こうして考えると何か、家庭であるホームで、家族が協力して、喜びを分かち合える理想の家族を象徴しているようです。学校のホームルームも一緒ですね。文化祭・体育祭・音楽祭、そして球技大会など、クラスがまとまって活動するものすべてが、この「人」をホームに迎え入れて一点ずつ加点していく野球に象徴されているように思います。
それぞれ一人一人がみんなのためにという思いを持ち支え合うところに、家族の絆、クラスの絆、仲間との絆が生まれるのです。 このように、学校という集団生活の中で学ぶべきことは、本当にたくさんあります。
そこに、家族やクラスの仲間や社会の姿があり、そういったすべてのものに、支えられ生かされていると感じられた時、いのちの大切さに気づくことができるのです。こうした気づきこそが、龍谷大平安が育てたい生徒の姿であります。
龍谷大平安で学ぶのは、知識・教養・学問の世界だけではありません。他人に対する思いやりの心を磨くことにあります。今日は限られた時間ではありますが、龍谷大平安をしっかりと見て存分に楽しんでください。
本日はお越しいただきまして誠にありがとうございます。