5月8日(火)午前11時30分から、花祭り閉式後に京都市内を震源地とする地震発生を想定した避難訓練を下京消防署のご指導の下に実施いたしました。
全校生徒の教室からグランドへの非難に要した時間は7分40秒。消防署の方のアドバイスは、やはり”時間のかかりすぎ!”でした。特に階段付近での”渋滞”が問題で、交通渋滞の発生原因を例に挙げて、「一定の歩行速度を保って、前の人との間隔を空けることなく、迅速かつ整然と避難するように!」とのことでした。
校長訓話では、次のようなことをお話しました。
『京都の陸域に発生した最古の地震の記録は西暦827年のもので、それ以来、最近に記録あるものは1830年の京都大地震です。この間、約1,000年間で10回の地震(マグニチュード6-7クラスのもの)に京都は被災していますが、1830年以降は京都市域を震源地とする大地震は発生していません。幸いにもおよそ190年にわたって京都市は大地震の被災を免れている(阪神淡路大地震での被災はあったとしても・・・・)ことから”京都には地震はない!”という根拠のない俗説があるようです。歴史記録から見ると190年の長きにわたって京都が地震の被災を免れているのは例外中の例外で、歴史法則からすると今この瞬間にも大地震が発生してもなんらの不思議はありません。
万が一京都に大地震が発生したとき、皆さんの最大の使命は”生き残り、生き抜くこと”で、被災後の”京都の復旧、復興に持てる力のすべてを尽くしきること”です。
どうかこのような気持ちで毎日を過ごしてくれれば、次回の避難訓練はずいぶんと様変わりなものになるはずです。お互いに自戒しましょう!』