11月13日(火)の1-2時限目、高校3年生全員を対象に人権学習講座の一環として、『いのちを考える教室』(京都府・京都市・京都府警合同による犯罪被害者支援の取組)を実施いたしました。
講師は 青木 和代 様(犯罪被害者支援の会アピュイ所属)です。
この教室(講演会)の目的は、犯罪被害者や加害者の人権の在り方について考え、犯罪被害者の嘆きと共に「人権が蹂躙されていた」という一つの事実と向き合い、建学の精神である「いのちを大切に!」を龍谷平安の生徒として実践できている自己を確認しようとするもので、本校人権教育の集大成としているものです。
講師の青木さんは、交通事故に遭いながらも奇跡的に一命をとりとめ懸命にリハビリしながら将来の大学受験を夢見て公立高校に合格した矢先のご子息を、少年5人から2時間にわたる集団暴行を受けたことにより亡くされています。暴行の理由は「障がい者のくせに生意気だ!」というものでした。
青木さんは、自分が犯罪被害者の立場になり、いかに犯罪被害者に人権がないかを知りました。「加害少年の供述」「家裁の対応」「加害少年の処遇」「加害少年の反省」等をまったく知らされず、気が狂いそうになったとお話されています。
ご講演の間に、目に涙を溜めて、青木さんを見つめるようにお話を伺っていた生徒の姿が印象的でした。
ご講演の後、本校は生徒の皆さんに『いのちの一行詩』を書いていただきました。次にその代表作を紹介します。
□ 格差なし 命の重さ みな同じ
□ 人に忘れられないかぎりその人は消えない だから僕らは何度でも君を思い出す
□ いってきます ただいま といえる幸せ
□ その手で奪ったのは彼だけですか
□ 私のいのちは 誰かにとっての大切ないのち
□ 一歩踏み出せば 救える命がそこにある
※ 公益社団法人京都犯罪被害者支援センターへの寄付・支援の取組に「ホンデリング・プロジェクト」があります。《京都 ホンデリング》で検索してください。ご協力をお願いいたします。