人権について考えることは、また人権を尊重することは、日時や期間が限定されるものではなく、常日頃からその意識を高めようとしなくてはならないことがらです。私たちは、さまざまな「違い」があることを理解し、お互いを認め合い、「差別をしない、させない、許さない社会」を実現するため、不断の努力を怠ってはならないと思います。
6月18日(火)午前中に『春の人権学習』を実施いたしました。テーマは「日々感謝して生きる! そしてあきらめないで夢の実現へ!!」です。
この学習会には車椅子のアーティスト 佐野有美さん に来校していただきました。有美さんはいいます。「私は手足がなくても笑っていられます。それは目標をもって毎日を楽しく過ごしているから。人にはそれぞれ役割があってこの世に生まれてきています。この体で生まれてきた私だからこそ感じられる人々の優しさや愛情、勇気や希望など、笑顔を通して皆さまに届けたいと思っています。」
有美さんの思いを、伝えたいことをしっかりと受け止めたいと思います。
<佐野 有美 さんのプロフィール>
愛知県出身。先天性四肢欠損症で生まれ,あるのは短い左足と3本の指のみ。高校在学中,チアリーディング部に所属し,地元マスコミで話題となる。高校卒業後,事務職を経験したのち,本格的に講演活動を開始。その後,声をいかしアーティストとしても脚光を浴びる。2011年6月,自らの詩集『あきらめないで』から選ばれた詩が曲になり,㈱テイチクエンタテインメントからCDを発売。アルバム「あきらめないで」は2011年,第53回,輝く!日本レコード大賞の「企画賞」を受賞。リリースした曲はすべて自身の作詞によるもので,多くの人に歌で気持ちを伝えたい,と意欲を見せる。現在,テレビ・新聞・雑誌などメディアの取材や多方面から歌や講演依頼を受ける。2015年には,東京コレクションでモデルとして起用され,NHKではドラマのヒロインとして抜擢され演技でも高評価を受ける(Eテレバリバラ特集ドラマ)。