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10月御命日法要 2012年10月15日(月)12時12分

10月御命日法要によせて

 後期始業式の式辞で仏参の意義をお話しさせていただきました。私たちは念仏で南無阿弥陀仏を称えます。実は私たちが声に出して呼ぶ弥陀の号(みな)である南無阿弥陀仏は、実は仏さまの「おはたらき」により私の口を通して号を称えさせてくださっているのです。この声を私は耳で聞きます。これが「聞法(もんぼう)」なのです。我々が一番大事にしなければならないことで、仏の教えを聴聞することが大切なのです。仏参で先生方が話されることは、必ずしも仏の教えではありませんが、人生の先輩である先生方が、自分の経験から君たちに色々なお話しをしていただいてます。こうして、阿弥陀様の前で一週間に一度、聴聞の機会をお与えいただいていることに感謝して欲しいと思います。つまり龍谷大平安に学んで一番大事なことが仏参なのであります。講堂への入堂退堂に際しては、必ずご本尊に一礼をして、堂内では一切の私語を慎んでください。静粛の中で、朝のうたを静かに聴き、始業ベルを待ちましょう。そして、大きな声でお念仏を称えて、心を開いて先生方のお話を聴聞してください。10月の今月の言葉、東井義雄さんの言葉にありました「見えないところがほんものにならないと、見えるところもほんものにならない」他人が見ている見ていないに関わらず、このことを心掛けて欲しいと思います。と話しました。今月の言葉については、宗教教育係が、次のように説明してくださっています。
 私たちの日常を振り返ってみると、人が見ている時は頑張って取り組むことが出来ても、人が見ていなければ気を抜いてしまうことはあるのではないでしょうか。どんな場面でも自分の力を精一杯発揮しようとする姿は本当に美しいものだと思います。勉強・クラブ活動など学校生活で問われる場面は多々あるはずです。きっとクラスや学年、クラブ活動等でキラリと光っている人は、人が見ていないところで人一倍努力を重ねているはずです。見えないところが本物になるように、この言葉を日常の教訓として精進していきたいですね。
 これは、「学園報№17」に掲載させていただきました相田みつをさんのことばと重なります。再度、噛みしめたいと思います。

土の中の
水道管
高いビルの
下の下水
大事なものは
表に出ない          みつを

本当に大事なのは、目に見える表の部分ではなくて、陰の部分であるということです。
大事なものは 表に出ない 常に謙虚なこころを持ちたいものです。

○ 日時 10月15日(月)15時00分~
○ 場所 礼拝堂
○ 法話 東 弘道 先生(英語科)
◎ みなさん、お揃いでお参りください。