龍谷大学付属平安高等学校・中学校の生徒の皆さん、遅くなりましたが、おはようございます。(現在23日午前11時15分)
お元気ですか? 体調に異常はありませんか? 体温を、朝夕、計っていますか? 私の今朝の体温は、35.4度、先ずはひと安心です。
昨日の夕刻、学校再開のお知らせをこのホームページにて発表させていただきました。いよいよ3ケ月に及んだ休校が解除されます。
何度もお伝えしていますが、緊急事態宣言が解除され、徐々に社会活動が正常化に向かうといっても、臨時休校が解除され学校生活が普段どおりに戻るといっても、決して新型コロナウイルス感染症が収束したわけでもなく、ウイルスが私たちの周りから消滅したわけでもありません。
こうした中での学校教育活動の再開です。
政府の専門家会議からも発信されていますが、”新しい生活様式”が提唱されています。この新しい生活の必需品が「マスク」です。
皆さんやご家族の皆さんも、一時のマスク不足に対応して、お手製のカラフルでおしゃれな”マイ・マスク”を楽しんでおられるかと思います。東京都の小池知事もずいぶんと楽しんでおられるようです。
マスクの役割は防塵(ボウジン)性能です。防塵性能にはアメリカ規格、ヨーロッパ規格そして日本規格といろいろあるようです。3ミクロン防護ののサージカルマスクは、マスクをしている人からの飛沫拡散を防止するのが主な役割。エアロゾル化したウイルスからマスク使用者を守るには0.1ミクロン防護の規格性能が必要なのだそうです。医療従事者用のアメリカ規格N95マスクや中国規格KN95マスクなどが、使用者をウイルスから守ることができるとのことです。
ドラッグストアなどで売られている三重構造の不織布サージカルマスクのほとんどは3ミクロン防護の規格品です。ガーゼやジャージ、織物の布マスクの防護性能はこの規格にも届かず、使用者からの飛沫拡散防止とて必ずしも十分とはいえないとのことです。ましてやコロナウイルスのエアロゾルを防ぐ性能など期待すべくもないとのこと。
新しい生活の中ではマスクは必需品ですが、それはオシャレをするためでもなく、自己主張の道具でもありません。マスクは自らが発生させる飛沫の拡散を防ぐためのものなのです。しかし、それはまたエアゾル化したウイルスを防ぐためのものではないという事実も知っておきましょう(N95やKN95規格品は別です)。
そろそろドラッグストアでもだいぶ値下がりした「三重構造の不織布サージカルマスク」が販売されるようになっています。新しく始まる学校生活に備えて、少量でも手にいれておきましょうか!
そう考えるとマスクこそが「利他」の精神を顕わしたものなのかも!
※ 写真は、先日、卒業生の 大塚拓馬 様から寄贈されたサージカルマスクの一部です。