龍谷大学付属平安高等学校・中学校の生徒の皆さん、おはようございます。(現在31日午前8時30分)
お元気ですか? 体調に異常はありませんか? 体温を、朝夕、計っていますか? 私の今朝の体温は36.0度、先ずはひと安心です。
3月7日以来の臨時休校措置の最終日となりました。
学校再開第一段階の登校日を無事に終え、いよいよ明日からは本格的に学校を再開いたします。といっても6月第一週は短縮授業、平常どおりの授業は第二週からですが......。
この校長ブログも4月に再休校を決定したころからはじめました。休校期間中の生徒の皆さんの体温測定を習慣化してもらうため私の体温を掲載しようと思い立ち、その日その日の”思い”も掲載して本日に至りました。
学校が再開されることを一区切りとして、連載は本日でいったん終了いたします。明日からは、せめて週一ぐらいで掲載しようかなぁ、と思っています。
連載最後ということで、少し長くなりますが、関東ご在住の大先輩から、先日、次のような書籍をお送りいただきましたので、その内容を紹介いたします。。
『「これから」の時代を生きる君たちへ - イタリア・ミラノの校長先生からのメッセージ - 』ドメニコ・スキラーチェ著 世界文化社刊
これは、ご存知のコロナ禍で大きな被害を出したイタリア・ロンバルディア州ミラノ市にあるアレッサンドロ・ヴォルタ高校の校長スキラーチェ先生が、政府から休校を指示されたとき、”生徒たちへの手紙”を学校ホームページに掲載されました。その内容は、非常に示唆に富むもので、大きな感動を呼び起こしました。一端を紹介しますので、アフターコロナ社会、ポストコロナ社会を生き抜き、完全収束ののちの”これからの時代”を生きる君たちの参考としていただければ幸いです。
「”見えない敵”がいたるところにいて、いつ襲われるかわからないという恐怖にとらわれたとき、、私たちは本能的に、同じ人間をむやみに脅威に感じたり、攻撃の対象と感じるものです。しかし、14世紀や17世紀に伝染病が蔓延した時代よりも、現代医学はかなり進歩しています。わたしたちの貴重な財産 - 社会組織や人間性を守るには、理性的な思考を持ってください。もしそれができなければ、本当に”ペスト”が勝利することになるでしょう。」(17ページ)
※ 「14世紀や17世紀に伝染病」とは、主に14世紀の中世ヨーロッパや17世紀に広がったペストのことで、1億人以上の犠牲者が出たといわれています。
スキラーチェ校長先生は、さらに依頼を受けて日本の高校生にも、次ようなメッセージを出されています。
「この危機を乗り越えたとき、皆さんは変わっていることでしょう。良い方向に変わることができるかも知れません。もっと自覚を持った、もっと素晴らしい人間になるかもしれません。本を読み、考えることで、この孤独な長い日々を無駄に失われた時間にせず、有益で素晴らしい時間にしましょう。(中略)皆さんの幸運を心よりお祈りいたします。」(41ページ)
わずか50ページ弱の本当に素晴らしい写真にも満ちた本です。価格は1,000円(税別)、お手頃です。是非とも一読をお勧めします。
まだ完全収束の目途はたちませんが、学校は明日から教育活動を再開します。「新しい学校生活様式」を身に着け、将に”これからの時代”を担うあなた方のために......!
突然の雨 見知らぬ人に そっと傘を差しだす その気持ち!
龍谷平安の思いやり、この気持ちがあれば大丈夫。安心して登校、勉学に励みましょう!