HEIAN BLOG 校長 BLOG

記事一覧

読書感想文コンクール表彰! 2021年11月13日(土)14時20分

11月3日の文化の日、同志社女子中学校・高等学校静和館ホールにおいて第37回京都私学図書館フェアが開催されました。
その第二部において第67回青少年読書感想文コンクール京都私学表彰式が挙行され、本校からは中学生1名と高校生1名が受賞の栄に浴しました。
写真
中学生の部では、3年生の 由田 陽菜(よした ひな) さんの『家族のカタチ』が優秀賞。高校の部では、2年生の 井口 心結(いぐち みゆい)さんの『くじ引きのような命』が奨励賞に輝きました。

言うまでもなく、それへの対応と普及が諸外国に比べて遅れているとは言え、デジタル社会の全盛期。インキの匂いのする書物を蛍雪の薄明かりを頼りに一心不乱に読了するなどということは、現代の若者にとっては想像すらできない異次元の風景です。若者は言うに及ばず、すべての世代のものにとっても通勤時のバスや電車の中で新聞や文庫本を広げて活字に目をこらすことすら”昭和の風景”になってしまった気がします。

デジタル情報は目に見えるだけ。
活字情報は、時に心に響き、思索にすら昇華していきます。

そうした世相と風潮の中で、この度の読書感想文コンクールで本校生2名が受賞の栄に浴したことは、本当に誇らしく、なにかホッとする暖かさを感じました。

10月12日(月)のロングホムルームの時間、高校3年生プログレスコースの生徒<大半の生徒が付属校推薦入試により龍谷大学に進学することとなります>に、龍谷大学の 入澤 崇 学長が親しく自ら講演をしていただきました。講演の終盤に大学生の要諦は”読書”にこそあるとされて、次の作品を推奨されています。
秋は将に”読書”の季節!高3生のみならず中高の全校生徒が、例え一冊でも読破してくれれば、これに勝る喜びはありません。


①原作:ガフワラ/訳・文:さだまさし他 『カカ・ムラド ナカムラのおじさん』双葉社(2020/12/2)
②蟹江 憲史(著)『SDGs入門 未来を変えるみんなのために』岩波書店(2021/09/29)
③くさば よしみ(編集)/ 中川 学(イラスト)『世界でいちばん貧しい大統領のスピーチ』汐文社 (2014/3/1)
④平賀 緑(著)『食べものから学ぶ世界史: 人も自然も壊さない経済とは?』岩波書店 (2021/7/26)
⑤WORLD DREAM PROJECT (編集)『WE HAVE A DREAM 201カ国202人の夢×SDGs』 いろは出版(2021/6/2)
⑥ミヒャエル・エンデ(著、イラスト)/大島 かおり(翻訳)『モモ』岩波書店 (1976/9/24)
⑦大木 トオル(著)『名犬チロリ 日本初のセラピードッグになった捨て犬の物語』岩崎書店 (2016/6/18)
⑧池田 晶子(著)『14歳の君へ どう考えどう生きるか』毎日新聞出版 (2006/12/23)
⑨瀧本 哲史(著)『ミライの授業』講談社(2016/7/1)
⑩加藤 陽子(著)『それでも、日本人は「戦争」を選んだ』朝日出版社 (2009/7/29)
⑪レイチェル・L. カーソン(著)/上遠 恵子(翻訳)『センス・オブ・ワンダー』新潮社(1996/7/1)
⑫高本 康子 (著)『風のかなたのラサ―チベット学者青木文教の生涯』自照社出版 (2017/9/1)
⑬ウィリアム・カムクワンバ(著)/ブライアン・ミーラー (著)/池上 彰(解説)/(その他)/田口 俊樹(翻訳)『風をつかまえた少年』文藝春秋 (2010/11/19)
⑭三浦 しをん(著)『舟を編む』光文社 (2015/3/12)
⑮小川 洋子(著)『博士の愛した数式』新潮社(2005/11/26)

例えひとりの生徒でも読後の感想文を校長に届けてくれれば、必ず入澤先生にお贈りさせていただきます! ガンバッて!!

※ 写真は中学生優秀賞受賞者の由田さんです