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中学校第75回卒業証書授与式を挙行! 2022年03月16日(水)18時25分

写真3月15日(火)、早春の晴天に恵まれ梅の香りふくよかなこの日、午前10時から本館3階の講堂において、龍谷大学付属平安中学校第75回卒業証書授与式を挙行いたしました。卒業生は98名、皆さん立派に晴れやかに本校中学校を巣立っていきました。

申し訳ないことではありましたが、新型コロナウイルス感染症まん延防止等重点措置の発出中の事でもあり、在校生の列席はなく、保護者の方々も一家庭1名様に限定して、簡素な形でしかしながら厳粛に式典を挙行させていただきました。

驚いたのは、卒業生代表の「感謝のことば」の中で、私には予告もなく全卒業生が一斉に起立して、いきものがかりの”YALL(エール)”を歌い出したこと。感極まると言うことはこういうことですネ!! ビックリ!感謝感激!! 本当に素晴らしい卒業式でした。中学・高校を兼務する校長として、日頃からそう密接に交わっているわけではない(申し訳ありません)のですが、式後も校門付近で”一緒に写真撮ってください”と言われたりして、感動するやら反省するやら、本当に素晴らしい半日を過ごさせていただきました。

卒業生皆さんに「式辞」としてお贈りした言葉は、次のとおりです。
写真
本日ただ今、2021(令和三)年度龍谷大学付属平安中学校卒業生98名に卒業証書を授与いたしました。
 本日この卒業式にご参列いただきました保護者の皆様方、ご子息ご息女のご卒業、本当におめでとうございます。3年前に期待に胸を膨らませご入学いただいた生徒の皆さんが、「卒業」という晴れの日をお迎えになり、小学校入学以来の9年に及ぶ義務教育課程を修了されました。これは、紛れもなく保護者の皆様方のご訓育とご教導の賜物であります。
 本校教育へのご理解とご支援、私ども教職員へのご協力とご鞭撻、誠にありがとうございました。僭越ではございますが、学校を代表いたしまして衷心よりの御礼を申し上げます。
本当にありがとうございました。
写真 さて、卒業生の皆さん、本日のご卒業、誠におめでとうございます。
 本年も新型コロナウイルス感染症拡大の影響で、このように厳粛ではありますが簡素な形で卒業式を挙行せざるを得なくなりました。振り返れば、皆さんが中学1年生の年末12月に中国の武漢で最初に確認されたこの感染症、国内においても大きな流行・拡大の波を6回くりかえし、私たちの学校生活のみならず日常生活のすべてに大きな支障と制約を与えています。
 現在、我が国では3回目のワクチン接種が進められていますが、2回目の接種を済ませた割合はおよそ81㌫に及びます。統計によりますと、接種率世界第1位は中国の88㌫で、世界平均は63.4㌫です。統計が取得できる国々で接種率が低いのは南アフリカの34㌫。ここにも所属する国の経済力などで人々に決して平等・公平性が保証されていない冷厳な現実があります。私たちはその誕生の際には、どの国に生まれるかを選択することはできません。自らが責任を有しない事柄で、不当な扱いや待遇を受けることは、人間そのものの尊厳にかかわる重大事です。在学中、皆さんが一所懸命に取り組んだSDGsの学習。その目標の3番目に「すべての人に健康と福祉を!」という項目があります。「誰ひとりを取り残さない」「誰ひとりも取り残されない」社会の建設は、ひとえに皆さんが人生を通して取り組むべき大きな課題であり、また、皆さん自身がいかに健康で文化的な最低限度の生活を営むかにかかわる大問題です。
 これからのあなた方の新しい人生は、自分一人の幸福を追い求めるにとどまらず、いかにして自分という存在がご縁あるすべての人々の幸福に資することができるかを探究して欲しいと思います。充実して実りある高校生活を送られるよう、心より願います。
 最後に、高等学校進学にあたり、学校は修練の場である、決して自己を甘やかせず、学習においても生活規律においても、さらに一段の高見を目指してください。そのためには、高校生活の3年間に「これだけはやっておこう!」という目標と、「これだけは絶対にやるまい!」という心の戒めをもつことが大切です。
 皆さんの4月からの高校生活が幸多いものであることを念じ、おかげさま!ありがとう!の報恩感謝の日々を積み重ねていかれることを大いに期待いたします。

卒業生のみなさん、本当におめでとうございました!
保護者の皆さま方、本当にありがとうございました!!