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龍谷総合学園 第42回 管理職(副校長・教頭)協議会 開催 2013年10月24日(木)10時57分

龍谷総合学園 第42回 管理職(副校長・教頭)協議会が、京都女子学園と平安学園が当番校として、24日・25日の二日間の日程で開催されます。本日、9時30分より西本願寺御影堂で開会式が挙行されました。

当番校 校長(燧土勝徳)挨拶

 龍谷総合学園の副校長・教頭先生方、あらためまして、おはようございます。
 第42回の管理職協議会ということで、たいへんお疲れさまでございます。先生方には、まだ、協議会も始まっていないのにお疲れさまとは何事だとお叱りを受けるかもしれませんが、あえて「お疲れさまです」と申しましたのは、10月20日の本願寺新報のコラムに次のような記事が掲載されておりました。
「おはようも ありがとうも ごめんなさいも さようならも おやすみも もう要らない この世を生き抜くためには 挨拶はひとつでいい 『お疲れ』だけで事足りる」と詩人のトーマ・ヒロコさんの『ひとつでいい』という詩の一節で書き出されたコラムは次のように続きます。「朝、出勤していきなり『お疲れさまです』は勘弁してほしい」その場に応じた挨拶があるだろう、と友人が話していた。
 しかし、駅のホームで、コンビニで、ぐいっと栄養ドリンクを飲み干すサラリーマン。会社ではノルマ、子どもたちは成績に追われる。家庭では介護、子育てが待ち受ける。
肉体的なことに加え、精神的プレッシャーから国民の多くが、いつも自分が、お疲れ状態にあると感じている。
 「体の時間は昔と何も変わっていないのに、社会生活の時間ばかりが、けた違いに速くなっているのが今の社会」で、この両者の間に存在する極端なギャップが、現代人のストレスの主な原因だと指摘される。現代人は膨大なエネルギーを消費することで時間を速め、時間を生み出してきたといわれる。
 その生み出された時間はまさに、人間が便利さ、効率を追い求めた結果だった。もっといえば飽くなき欲望の充足のためで、時間を求める営みは、ますます激しくなっている。しかし、その速さに生物としての人間が追いついていけず、より便利にという要求が逆に、人間自身を苦しめていくことになった。「ゆっくり、もっとゆったり」と心の悲鳴が聞こえる。
と、このように書かれておりました。国が打ち出した「ゆとり教育」とは、また別の意味での、何をするに付けても「ゆっくり、もっとゆったり」という心の余裕が必要ではないか、と思うところであります。
 このあと、いじめ問題をどう克服するか、どう対処するかについて、お二人の先生方から基調講演をいただきます。まさに、先に申しました、この心の余裕のなさも、「いじめ問題」の大きな起因となっているのではないでしょうか。「ゆっくり、もっとゆったり」という心の悲鳴をしっかり受け止め、いい意味のゆとりを持ちたいものです。
 二日間の協議会が充実したものになりますことを、切にお願い申し上げましてご挨拶とさせていただきます。