HEIAN BLOG 校長 BLOG

記事一覧

春の人権学習 - 佐野有美さんの講演会開催! 2019年06月19日(水)09時23分

人権について考えることは、また人権を尊重することは、日時や期間が限定されるものではなく、常日頃からその意識を高めようとしなくてはならないことがらです。私たちは、さまざまな「違い」があることを理解し、お互いを認め合い、「差別をしない、させない、許さない社会」を実現するため、不断の努力を怠ってはならないと思います。

6月18日(火)午前中に『春の人権学習』を実施いたしました。テーマは「日々感謝して生きる! そしてあきらめないで夢の実現へ!!」です。

この学習会には車椅子のアーティスト 佐野有美さん に来校していただきました。有美さんはいいます。「私は手足がなくても笑っていられます。それは目標をもって毎日を楽しく過ごしているから。人にはそれぞれ役割があってこの世に生まれてきています。この体で生まれてきた私だからこそ感じられる人々の優しさや愛情、勇気や希望など、笑顔を通して皆さまに届けたいと思っています。」
有美さんの思いを、伝えたいことをしっかりと受け止めたいと思います。

<佐野 有美 さんのプロフィール>
写真愛知県出身。先天性四肢欠損症で生まれ,あるのは短い左足と3本の指のみ。高校在学中,チアリーディング部に所属し,地元マスコミで話題となる。高校卒業後,事務職を経験したのち,本格的に講演活動を開始。その後,声をいかしアーティストとしても脚光を浴びる。2011年6月,自らの詩集『あきらめないで』から選ばれた詩が曲になり,㈱テイチクエンタテインメントからCDを発売。アルバム「あきらめないで」は2011年,第53回,輝く!日本レコード大賞の「企画賞」を受賞。リリースした曲はすべて自身の作詞によるもので,多くの人に歌で気持ちを伝えたい,と意欲を見せる。現在,テレビ・新聞・雑誌などメディアの取材や多方面から歌や講演依頼を受ける。2015年には,東京コレクションでモデルとして起用され,NHKではドラマのヒロインとして抜擢され演技でも高評価を受ける(Eテレバリバラ特集ドラマ)。

第14回京都私学振興会賞を受賞! 2019年06月17日(月)10時15分

ファイル 398-1.jpgファイル 398-2.jpg

6月16日(日)午後2時から京都府私学会館において第14回京都私学振興会賞の授賞式が開催されました。
本校からは、昨年度の実績に基づいて、「文化スポーツ活動賞」分野において、高等学校1年生フェンシング部の飯村一輝君と高校・中学のチアダンス部(チーム名:MADDERS)が晴れの受賞を果たしました。
写真フェンシング部飯村選手は、中学1年次より年齢制限のない全日本フェンシング選手権大会に出場し、上位進出を果たしてきました。数多くの国際大会にも出場し、中学2年次に2017フェンシング男女フルーレ欧州カデサーキットドイツ大会では個人第3位に入賞を果たし、同大会では日本代表Aチームメンバーとして出場し、優勝。中学3年次には、東日本フェンシング選手権大会、中日本フェンシング選手権大会及び第4回全国中学生フェンシング大会においてそれぞれ優勝を果たすなど、国内外を問わず着実に挙げた実績が評価されたものです。
写真チアダンス部MADDERSは、本校を代表するクラブ活動のひとつで、学校行事はもちろんのこと、京都府内外での企画イベントにおいても招待・招聘をうけ、日ごろの鍛錬の成果を発表することに努めています。昨年度、国内最大級のダンス大会のひとつであるダンスドリル選手権大会において、中学・高校共に団体総合優勝を果たしました。また、国内チアダンス競技の最高峰である全日本チアダンス選手権大会おいてもPom部門高校生Medium編成で優勝、高校生Small編成で準優勝の成績を収めました。さらに競技の本場アメリカ西海岸に本部を置く United Spirit Association (USA) 主催の大会でも優勝し、フロリダ州オーランドで行なわれた全米チアダンス選手権に初出場を果たしています。

本当におめでとうございました!
これ以外に添える言葉もございません。

2019 来て!見て!発見!! 私学フェアKYOTO 2019年06月10日(月)18時22分

ファイル 397-1.jpgファイル 397-2.jpgファイル 397-3.jpgファイル 397-4.jpg

397-4.jpgはクリックしてください。写真をご覧いただけます

6月9日(日)午前10時から午後4時まで岡崎公園みやこメッセ1階展示場を会場として”君の個性に合う学校は?”をテーマに京都府私立中学高等学校連合会主催の「私学フェアKYOTO」が開催され、大盛況の内に終了いたしました。会場には、パンフレットコーナー、生徒コーナーと学校相談ブースが設けられ、午前10時の開会と同時に会場内は超満員の大盛況でした。
また、生徒コーナーのステージでは参加校のブラスバンドやダンス部などのパフォーマンスがあり、参加各校の生徒の皆さんが創意を凝らした舞台発表を行ないました。本校のパフォーマンスは吹奏楽部とチアダンス部のコラボ発表で、甲子園での野球応援を再現したもの。会場に響く「妖しい曲」、重低音のボレロ風演奏がひときわ会場を圧倒しました。甲子園での龍谷平安の熱闘が目に浮かぶようでした。生徒コーナーの生徒会役員の皆さんも大活躍!生徒目線での龍谷平安のもの凄い魅力を十二分にアピールしてくれていました。ありがとうございました、お疲れ様でした。
学校相談ブースは長蛇の列、合計324組およそ1,000人近い小学生・中学生とその保護者の方々に詰め掛けていただきました。待ち時間が1時間近くに及ぶこともあったかと存じます。ご迷惑をおかけいたしまして本当に申し訳ありませんでした。対応させていただいた教職員もその大半は昼食をとる余裕もありませんでした。中には6時間ぶっ続けで対応させていただいた先生もありました。うれしい悲鳴です。満足感のある疲労が体に染みました。

京都の私学は元気です。個性ある多くの私学が君たちの個性との出会いを求めています。
がんばれ受験生!

興味があれば次にもアクセスしてください。

京都府私立中学校高等学校連合会
https://www.kyotoshigaku.gr.jp/

龍谷大学付属平安高等学校・中学校
http://www.heian.ed.jp

宗祖降誕会を勤修いたしました! 2019年05月27日(月)09時35分

ファイル 396-2.jpgファイル 396-3.jpg

5月21日(火)午前10時から本館3階講堂で宗祖降誕会を勤修いたしました。なお、高校1年生は御本山での宗祖降誕会奉讃法要に参席させていただきました。
この日は本校の開校記念日でもあります。
また、正午からは礼拝堂で本校教職員の永年勤続表彰式典も、龍谷大学藤原副学長の臨席の下、開催いたしました。

浄土真宗を開かれた親鸞聖人は1173(承安3)年5月21日、京都の日野の里でお生まれになりました。日野の里では、江戸時代からご誕生をお祝いする行事が行なわれていたようです。
本願寺における宗祖降誕会、1874(明治7)5月21日、本願寺第21代宗主明如上人によって営まれました。現在では、5月20日・21日の二日間、法要をお勤めされています。<「宗祖降誕会」(西本願寺)より>
本校では、毎年5月21日に全校生徒・教職員による宗祖降誕会を勤修いたしています。

【式 次 第】
開 式 の 言 葉
1 行 事 要 文
2 献 灯 ・ 献 華
3 「 敬 礼 文 」・「 三 帰 依 」・・・ 導師焼香
4 「 さんだんのうた 」・・・ 校長、生徒代表焼香
5 「 念 仏 」
6 「 宗 祖 降 誕 会 の 歌 」
7   法 話 ・・・ 浄土真宗本願寺派布教使 花岡尚樹先生
8 「 恩 徳 讃 」
9 「 校 歌 」
10 合 掌 ・ 礼 拝
閉 式 の 言 葉

【行事要文】
写真平安時代の末期、政治は混乱を極め、戦乱が絶えることなく、天災が相継ぎ、人々は不安な生活を送っていました。そのような時代に、浄土真宗の宗祖親鸞聖人は、京都日野の里で誕生されました。1173年5月21日のことです。
親鸞聖人は、9歳の春、出家得度し、比叡山の僧侶となられ、およそ20年間学問と修行に励まれました。しかし、迷いを離れる道を見出すことができずにおられた29歳の時、法然聖人に出会われ、阿弥陀仏の本願を信じ、念仏する身となられたのでした。
念仏者、親鸞聖人の誕生でした。
その後、90年の生涯を終えられるまで、結婚して家庭をもち、妻を愛し子どもを育て、人間親鸞として人生を歩みながら、お念仏を喜ばれました。そして、いかなる人間でも、あゆむことのできる仏の道、南無阿弥陀仏のみ教えを、不安と苦悩の世に生きる人々に伝え広めていかれたのです。
親鸞聖人のご誕生からおよそ700年後の1876年、浄土真宗のみ教えを建学の精神に掲げ、本校は誕生しました。
本日は、お念仏の教えをお示しくださった親鸞聖人のご誕生をお祝いする行事であり、そのみ教えを建学の精神に謳う本校の開校記念を共に祝う日でもあります。

※ 上段右の写真はご本山での奉賛法要の様子です
※ 文中挿入写真は『鏡の御影』-西本願寺- です

MADDERS 国際ソロプチミスト京都-西山 Sクラブに認証! 2019年05月18日(土)16時50分

写真5月18日(土)午後2時から国際ソロプチミスト京都-西山による本校チアダンス部MADDERSへの『Sクラブ』認証式が行なわれました。

国際ソロプチミストとは、1921年アメリカのカリフォルニア州オークランドで最初のクラブが創始されました。女性によって組織された奉仕団体で国連の協議資格を持っています。ソロプチミストという語は、ソロ(姉妹)とオプチマ(最善)という2つのラテン語から作られたもので「女性にとって最善のもの」という意味です。現在世界では132の国と地域に3,103クラブ約75,000人、日本では493クラブ約10,000人の会員が所属し、人権と女性の地位向上を目的に、理解促進、提唱、活動を通じて女性のグローバルボイスとなるよう奉仕活動に努めています。
国際ソロプチミスト京都は、1964年創立、1966年国際ソロプチミスト東京のスポンサーで認証を受けた日本3番目のクラブです。「女性と女児の生活向上」「女性と女児のための教育の向上」を理念に、活発な奉仕活動を展開中です。

写真この度は本校のチアダンス部MADDERSが国際ソロプチミスト京都-西山様から学校教育活動(クラブ活動)を通じて社会奉仕に貢献する団体として『Sクラブ』の認証を受けました。『S』はService(奉仕)、Society(社会)、School(学校)の S です。
認証式では、国際ソロプチミストアメリカ日本中央リジョンのスポンサーシップ委員長 北口 様からSクラブ会員認証が行なわれ「認証状」が授与されました。また、国際ソロプチミスト京都-西山の井上会長様からも認証祝金の御贈呈を受けました。
本当にありがとうございました。

MADDERSは今後もチアダンス活動を通じて立派に社会奉仕に貢献してまいります!

土って素敵 -学校では教えない本当の話- 2019年05月17日(金)18時54分

写真5月17日(金)午後4時から本校本館地階のLL教室で『龍谷大学農学部アグリカフェ Agri Cafe 』が開催されました。この催しは、本校の教職員が龍谷大学農学部の先生方から「農学体験、してみませんか!」ということで定期的?にお茶をしながら気楽に農学に関するユニークなお話を聞こうとするものです。
今回の講師の先生は、玉井 鉄宗 先生です。先生は、奈良県のご出身で、神戸大学大学院で食物栄養学を研究された後、高校の理科の教員を経て、現在は龍谷大学農学部資源生物科学科の講師としてご活躍中です。
テーマは「土って素敵!!」
先生のご案内は、次のとおりです。

 皆さんは、世界を正しく理解しているでしょうか?学校では教えない視点から世界を眺めてみると、とてもおもしろくて、キラキラした世界が広がってきます。
 例えば「土」。「土」は汚いものの代名詞にように扱われることも多いですが、「土」は複雑な化学物質の塊であり、一種の生命体でもあります。それが、私たちの命と深い関わりをもっていることに気づいた時、「土」に対する見方が180度変化します。
 今回のアグリカフェに参加していただければ、きっと「土って素敵」、「土についてもっと勉強してみたい」と思ってくれる人が増えることでしょう。

写真先生は工夫を凝らして、土中の微生物の存在などを紹介していただいたり、畑の畝間の溝を1.5-2mの深さに掘り下げる立体農法などについても紹介してくださいました。
私は農家の出で、いまも休日には農業で苦しむ?!日々を送っています。大根などの根菜類の栽培には畝間の溝掘り(中掘り)をするのですが、その必要性についてもよく学ばせていただきました。単にお年寄りからの口伝と思っていたことに、思いのほかの科学的合理性があることが理解でき、本当に興味深いアッという間の一時間でした。

龍谷大学提灯行列に参加しました! 2019年05月09日(木)18時16分

ファイル 393-1.jpgファイル 393-2.jpgファイル 393-3.jpgファイル 393-4.jpg

5月8日(水)午後7時から円山公園音楽堂より四条通、河原町通を経て京都市役所前まで龍谷大学恒例の「提灯行列」が行われました。
これは、浄土真宗の宗祖親鸞聖人のお誕生日をお祝いする降誕会の記念行事の一つで、本校からは校長の私と田中事務長を含めて4名の職員が参加いたしました。
沿道には外国人観光客がいっぱい!ほとんどの皆さんが龍大ブラスバンド部の演奏する軽快なリズムと華やかなチアガールに先導された凡そ300名の提灯行列にもれなくカメラを向け、中には行列に並行して最後まで撮影し続ける方もおられるほどでした。
この行事は、龍谷大学の学生が主唱して始まったとか、もう30年以上に及ぶ恒例行事だそうです。

本校では、再来週火曜日5月21日の開校記念日に宗祖降誕会を執り行います。

中高合同防災訓練を実施しました! 2019年05月09日(木)18時01分

ファイル 392-1.jpgファイル 392-2.jpg

5月8日(水)「花まつり」勤修の後、午前11時30分から、京都市内を震源地とするマグニチュード8クラスの直下型地震が発生したとの想定の下、中高合同の防災避難訓練を学校をあげて実施しました。この訓練には京都市下京消防署の隊員の方々ご協力を得て、グランドへの避難完了の後、ご講評もいただきました。
総じて緊張感のある整然とした訓練が実施できました。
避難訓練の後、中学生全員は火災発生を想定して初期消火の実技訓練も実施し、こちらも消防署員の指導も得て、必要な知識と実技を身につけたことと思います。

2030年代にはかなりの高い確率で東南海・南海沖地震が発生されると予想されています。生徒達が30歳代になったころでしょうか。
今日のこの日の訓練が何とか役に立つことを念じるばかりです。

でも、地震の発生がなく、この日の訓練が無駄になってほしいと願うのが本音です!

お釈迦様の誕生日をお祝いしました! 2019年05月09日(木)16時38分

写真5月8日(水)午前中に 花まつり を勤修いたしました。これはお釈迦様の誕生日をお祝いする仏事で、所によっては 潅仏会(かんぶつえ) とも呼ばれるものです。ご誕生されたルンビニーの花園になぞらえた「花御堂(はなみどう)」と呼ばれる花で飾った小堂に潅仏盤という水盤を置き、その上に安置した誕生仏の像の頭上に柄杓で甘茶を注ぎます。
本来であれば、「花まつり」は毎年お釈迦さまが誕生されたとされる4月8日に行うべきですが、龍谷平安で5月に行うのは、4月は入学式などの行事と重なるためであることをお知りおき願います。
式次第と「行事要文」は、次のとおりです。
なお、御法話につきましては、中学生と高校1年生の部では浄土真宗本願寺派布教使の 瀧田 智 先生に、高校2年生と3年生の部では同じく布教使の 源 裕樹 先生に、また午後に勤修された京都府私立中学校高等学校仏教青年会連盟(京都府内の仏教系宗門校12校が参加)の部では 季平 博昭 先生にお願いをいたしました。

【式次第】
開 式 の 言 葉
1  行 事 要 文
2  献 灯 ・ 献 華
3 「 敬 礼 文 」・「 三 帰 依 」 
4 「 さんだんのうた 」
5 「 念 仏 」
6 「 花祭りの歌 」
7  ご 法 話  
8 「 恩 徳 讃 」
9  合 掌 ・ 礼 拝
閉 式 の 言 葉

【行事要文】
 ヒマラヤの南に、釈迦族(しゃかぞく)の都カピラがあった。王の姓はゴータマ、名はスッドーダナ、妃はマーヤー夫人といわれた。
 産月の近づいたマーヤー夫人は、生家に帰る途中、ルンビニーの園にお立ち寄りになった。春の陽はうららかに照り、花園の樹木)は、美しい花を咲き匂わせていた。マーヤー夫人が右手をあげて、アショーカの花の枝を手折ろうとしたその時、王子がやすらかにお生まれになった。世界は歓喜に満ち、天からは甘露の水が降り注ぎ、王子の体を洗った。時に4月8日、後に仏陀となられる王子ゴータマ・シッダッタの誕生であった。
 王子はお生まれになってすぐ七歩あゆまれ、天と地を指さし「天にも地にもわれひとり尊し。われはこの世の苦しみをとりのぞき、すべての衆生(しゅじょう)を救うであろう」と言われた。それは、生きとし生けるすべての人々の、一人一人の生命の大切さを示された言葉であり、平和な世界を願って仏陀となられることの、高らかな宣言なのであった。

京都府私立中学校高等学校仏教青年会連盟の皆様方、本当にようこそ龍谷平安におこしいただき、お参りいただきました。
ありがとうございました。

仏参がはじまりました! 2019年04月27日(土)15時35分

ファイル 390-1.jpg

4月22日(月)の教員仏参を皮切りに翌23日(火)から高校2年生、1年生、3年生と中学生全員の順に26日(金)まで早朝仏参が行なわれました。第1週となるそれぞれの学年の仏参講師は校長となっております。入学式、始業式や中高新入生のオリエンテーション合宿で年度当初のお話をいろいろとさせていただいたのですが、それぞれの第1回目仏参では、概ね次のような講話を行ないました。

写真龍谷平安の生徒のあるべき姿を表わす言葉に『凜』(りん)という漢字がよく使われます。例えば、「凛として平安」とか「硬式野球部は甲子園で凛として闘います!」とかです。では一体全体この「凜」にはどういう意味が込められ、生徒のどのような姿が平安らしいというのでしょうか?
『凜』という漢字の偏(へん)は二水”冫”で凍るとか氷を意味します。イメージとしては’冷厳’が近いのでしょうか。そしてこの漢字の旁(つくり)は”稟”(ひん、りん)で米蔵を意味しています。人類はその歴史の長い間、自らの力で食料を計画的に生産することができず、日常のすべての時間を食料獲得だけに専念するという狩猟・採集の生活を送っていました。いまから約一万年前ぐらいに農耕を始めたこと(食糧生産革命)により、安定的に食糧自給が可能になり、アジアでは稲作が主流となりました。その将に命の源である稲(米)を収蔵する米蔵は、集落の中央に高床式の荘厳な威厳ある様式で建造され、将に宝物収蔵庫として取り扱っていたと思われます。”稟”は’荘厳、威厳のある姿’というイメージでしょうか。
このことから『凜』の一文字の表わす意味は”冷静沈着にして威厳のある堂々とした姿、態度”と解してよいと思います。
龍谷平安の生徒は、建学の精神やその歴史伝統を背景に、その誇りと自覚を胸に秘めて、いかに変化を見通せない激動と混乱の社会にあっても「冷静沈着で威厳のある姿・態度と行動で、将に凛として」日々の生活を送り、勉学に怠りなく努めてほしいものです。

”凜”、forever at HEIAN !

※ 文中の『凜』は本校山脇先生の、『凛として平安』は同じく草川先生の揮毫によるものです。