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故 竹中育枝 先生の追悼法要を勤修 2019年03月23日(土)16時54分

写真3月20日(水)午前11時20分から保健体育科専任教員、バドミントン部顧問の 竹中 育枝 先生の追悼法要をご遺族ご参列のもとに勤修いたしました。
先生は、本校在任7年で、本校奉職以前は同志社高校や京都橘高校でも教歴を重ねられ、バドミントンの指導者としては京都で知らぬ人がないほどに大活躍されていました。昨年秋ごろから体調をくずされ入退院を繰り返されておりましたが、遂に3月6日にお浄土にお還りになりました。諸行無常の習いとはいえ、「露の世」の儚さを嘆かずにはおれません。

あらためましてお念仏を申し上げ、哀悼の誠を捧げます。

中学校卒業式を挙行! 2019年03月22日(金)15時37分

写真 2019(平成31)年3月15日(金)午前10時から本校本館3階の講堂にて、2018(平成30)年度龍谷大学付属平安中学校卒業証書授与式を挙行いたしました。本年度の卒業生は112人でした。
 卒業式冒頭に112名の卒業認定を行い、一人ひとりの生徒の皆さんに直接に証書を授与いたしました。

ご卒業 本当におめでとうございました。

卒業証書授与に引き続き授与いたしました各賞は、次のとおりです。

成績優秀賞        4名
浄土真宗本願寺賞     1名
日本私立中高連合会賞   1名
京都府私立中高連合会賞  1名
文化活動賞        12名
体育活動賞        11名
皆勤賞          9名
精勤賞          9名

本当に良くがんばりました。

校長式辞(抄)は、次のとおりです。

 進学する高等学校では、皆さんは、少子高齢長寿化への対応や国際化・情報化の際限もない進展に多くの課題を抱え、激動と混乱の中のこの世界がどのように予測できない変化を見せようとも、時代に圧倒されない柔軟にして強靭な「生きる力」を身につけるために、基礎的基本的な確かな学力や豊かな人間性、そしてそれを支える健康と体力を養っていかなければなりません。中学校時代にもまして、高等学校では、皆さんの自律的で主体的な努力が求められます。
 覚えていることとは思いますが、
『竹はあんなにも細いのに、なぜにあれほど高く大きく成長することができるのか?  それは節というものがあるからだ』
 先日、お浄土におかえりになりました 竹中育枝 先生のご講話です。
 人は人生の節目節目に、過ぎ去った時間をしっかり省みて、反省の中から教訓を引き出し、そして、これから迎える時間に志をしっかり立てることが大切です。この節目での自省と立志が、あたかも竹の節の役割を果たして、たとえ細身でありながらも、高く大きく成長していける、竹中先生は、その最後のご講話の中で、私たちにこうお諭しくださいました。
 どうか本日の中学校卒業式が、そして来月に迎える高等学校入学式が大きな節目となって、皆さんの一層の高く大きな成長の糧となることを切望いたします。
「ことばを大切に」「じかんを大切に」「いのちを大切に」、この心得の上に立って、節目節目の自省と立志の繰り返しの中から、この激動と混乱の世界の課題解決の先頭に立つ「未来社会創造・開拓の旗手」に成長されることを心からお念じ申し上げ、本日の卒業式に際しましての式辞といたします。

本当におめでとうございました。
がんばれヨ!

センバツ大会 人文字を! 2019年03月11日(月)10時57分

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3月8日(金)、第91回選抜高等学校野球大会に向けて、龍谷大平安の生徒達が、運動場一杯に応援エールをこめた「人文字」を披露いたしました。

写真毎日新聞社のヘリコプターによる空撮の後、毎日新聞社社長 丸山 昌宏 様からのメッセージがヘリコプターから投下され、同社京都支局長の今西様から校長に伝達されました。

丸山社長様のお祝辞(抄)は、次のとおりです。

 貴校は今大会、歴代最多となる41回目の出場を見事に果たされました。日本高校野球界の誇りであることは言うまでもなく、決して名門の座に甘んじず、常に甲子園という舞台に挑戦を続けられていることに敬意を表します。
浄土真宗の精神のもとに、文武両道を極める努力を惜しまない貴校の姿勢は模範でもあります。目標の全国制覇を目指して今後一層邁進されるよう期待いたします。

丸山様、本当にありがとうございました。

目標は、V2! 5年ぶりの全国優勝です!!

※掲載の新聞は、「毎日新聞京都版(2019/03/11朝刊)」です。

高等学校終業式を挙行! 2019年03月11日(月)09時06分

3月8日(金)、高等学校終業式を挙行いたしました。
当日は、ご本尊への合掌・礼拝、「さんだんのうた」、お念仏に続いて校長よりの式辞、『平安保護者会賞』の授与、そして校歌斉唱と「恩徳讃」で閉式といたしました。

この日は、故 竹中 育枝 先生(保健体育科専任教員、バドミントンクラブ顧問)の通夜当日で、生徒の皆さんにこれをお伝えしなければならない日でもありました。

平安保護者会賞の受賞者は、次のとおりです。
チアダンス部     15名
フェンシング部    11名
剣道部        7名
軟式野球部      18名
柔道部        8名
卓球部        15名
陸上競技部      2名
ゴルフ同好会     1名
吹奏楽部       67名
バドミントン部    1名
競技かるた部     2名
書道部        3名
硬式野球部      18名
受賞者を代表して、チアダンス部の 前田 穂波 さんに表彰状を手渡しいたしました。

なお、この春休み中に
・・・フェンシング部
・・・チアダンス部
・・・卓球部(男子・女子)
・・・柔道部
・・・競技かるた部
・・・硬式野球部
が、全国大会、センバツ大会に出場いたします。
ご声援、ご支援の程、よろしくお願いいたします。

高等学校終業式に当たっての校長式辞は、次のとおりです。

 おはようございます。
 学年の最期を締めくくる終業式ではありますが、皆さんには残念な報告をしなければなりません。
 すでに承知の皆さんも多いかとは思いますが、保健体育科、バドミントンクラブ顧問の竹中(たけなか)育枝(やすえ)先生が、一昨日、3月6日に往生浄土の素懐をお遂げになりました。まだ、45歳の若さでありました。
写真 竹中先生は、本校にご着任いただいて7年、中学から始められたバトミントン競技では、京都府を代表する名選手のお一人として、インカレ大会や国民体育大会で大活躍をされました。現役選手引退後も京都府バドミントン協会や京都府高体連バドミントン専門部で選手強化、競技普及に大きく尽力されているところでした。
 先生は、昨年の秋ごろから体調を崩され、入退院をくりかえされておりましたが、本年の1月にはいったん体調を回復され、1月11日(金)の中学生仏参において、今から思えば最後となるご講話をいただいておりました。そのお話の内容は、非常に含蓄に富んだもので、学年の締め括りにあたる終業式に望む皆さんには大きな教訓となるものですので、あらためてご紹介をさせていただきます。
 竹中先生が毎年お正月にお参りされていたお寺で、ある年、住職さんから次のような問いかけをされたそうです。それは
「なぜ竹はあんなに細いのに、真っ直ぐ高く伸びることができるのか?」
というものでした。考えめぐらせ答に窮している先生に、そのご住職は、
「それは「節」というものがあるからだヨ!」
とお答えになったそうです。
 物事の区切りのことを「節目」とも言います。竹は節を備えることで、あんなに細いのにその背丈を高く伸ばすことができる。人も漫然と時を過ごすのではなく、区切りの時期を自らの「節目」と考えて、過ぎた時間の自らをしっかりと省みて、これからの時間が自分自身に必ず有意義な時間となるよう志を新たにする、それを繰り返せば、例え細身でありながらも節目の自省と志を将に「節」として、しなやかに、でも強靭に高く高く伸び続けることができるでしょう。
 このようなお話でした。
今日は、学年の区切りとなる終業式、皆さんも、竹中先生のご講話のとおり、この終業式が過ぎた1年を反省し、学年が一つ進む4月からの1年に新たな志を立てて、大きく高く成長していっていただきたいと思います。
 本当にご立派な、そして精一杯努力の人生を歩まれた 竹中育枝 先生に、もう一度心からの感謝を表わし、これからも私たちを教え導いてくださることを念じて、合掌・礼拝を行いたいと思います。
 起立をしてください。
 合掌
 礼拝
 お座りください。
ありがとうございました。

 あらためまして、お念仏申し上げます。

世界ジュニアチャンピオン誕生!! 2019年03月09日(土)12時43分

写真2月24日(日)から3月4日(月)にかけて中東のヨルダン(ヨルダン・ハシミテ王国)の首都アンマン市で開催された 2019フェンシングアジアジュニア カデ選手権大会(カデの部) において、本校中学3年生の飯村一輝君が、男子フルーレの部においてワールドジュニアチャンピオンに輝きました。同じく中学1年生の飯村彩乃さんは、女子フルーレの部で第5位に輝いています。団体の部、個人の部の戦績は、次のとおりです。

【団体の部】※本校生は、共に団体戦のメンバーです。
・・・男子フルーレ 優勝(14ヶ国参加)
・・・女子フルーレ 第3位(10ヶ国参加

【個人の部】
・・・カデ男子フルーレ 優勝  飯村一輝(参加57名)
・・・アデ女子フルーレ 第5位 飯村彩乃(参加74名)

スゴイ、凄すぎます!

You, Challenger in Heian 2019年03月09日(土)11時51分

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3月7日(木)、龍谷大学の10学部の学生の皆さんによる、研究成果の一端を、本校プログレスコース(龍谷大学との高大一貫教育コース)の生徒に披露するイベントを開催しました。

名づけて、You,Challenger Project

このプロジェクトは、龍谷大学での学びを背景に、未来に躍動する龍大生のさまざまな挑戦をとりあげるものです。自分たちの活動で未来を拓くさまざまなチャレンジの集大成を、龍大生がプレゼンテーション形式で発表します。

プログレスの皆さん、明日の君たちの姿です。
龍大を支えるのは君たちだ!

厳粛にして見事な卒業式でした! 2019年03月01日(金)18時28分

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3月1日(金)、2018(平成30)年度卒業証書授与式を挙行いたしました。440名の卒業生、本当に凛とした見事な姿勢で、立派にして厳かな式典となりました。

卒業生の皆さん、本当におめでとうございました!
保護者の皆さま方、本当にありがとうございました。

龍谷大平安は、あなたたちを心の底より誇りに思います。
どうか幸多い人生を歩まれることをお念じ申し上げます。

次は、卒業生の皆さんにお贈りした校長式辞の一部です。

 皆さんのこれからの人生のステージとなる21世紀は、その変化を見通せない激動と混乱の時代と表現されています。極度に国際化され情報化された社会が到来し、世界でも最速の少子・高齢長寿化がさらに進行していきます。労働者人口の激減に伴う外国人労働者への依存度の増大、AI人口知能技術の進展に伴う社会システムの大変革のなかで、異なる宗教や生活様式を基盤とする異文化との日常的な接触、単純作業にとどまらない分野でのAIOT化の促進など、従来の日本人が体験したことのない社会環境が君たちを取り巻きます。その中であっても、皆さんは「らしさ」を失うことなく、紛れもない自分らしさを発揮し続けていかなければなりません。
 先日、本校の仏参で、こんなお話を聞きました。
 シンガーソングライターの槇原敬之(マキハラ ノリユキ)さんが、仏説阿弥陀経に感化されて、「世界に一つだけの花」を作詞作曲されたというこことです。
 スマップによってこの歌は大流行を見たわけですが、その歌詞の一部は次のとおりです。

花屋の店先に並んだ   いろんな花を見ていた
ひとそれぞれ好みはあるけど   どれもみんなきれいだね
この中で誰が一番だなんて   争う事もしないで   
バケツの中誇らしげに   しゃんと胸を張っている
それなのに僕ら人間は   どうしてこうも比べたがる?
一人一人違うのに   その中で一番になりたがる?
そうさ 僕らは   世界に一つだけの花

 競い、争い、優劣を気にかけ、国籍・民族・文化などの違いに関わらず、誰もが等しく阿弥陀様から願われた存在であることを忘れ、ましてや人間そのものを人工物と比較してその資質や能力に疑いを抱くなどということは、絶対にあってはならないことです。
 変化を予測できない激動と混乱のなかにあっても、今というかけがえのない時間を大切にし、時間は永遠に続くものではないということをよく自覚して、自分らしさという今生きていることの証を何にもまして大切にしてほしいものです。
 すべてのいのちはいただいたものです。きれいな花も、人の好みでそうでない花も、中には咲ききれない花もあります。しかし、それらはそれぞれにかけがえのないもので、すべてのいのちは仏様からいただいたもの、そこに優劣をつけ粗末に扱うことなど絶対にあってはなりません。
 自分らしさということは、将にこの世でオンリーワンのもので、自分の数だけ、無数のオンリーワンが存在します。

 ことばを大切に じかんを大切に いのちを大切に

龍谷大平安の「三つの大切」をもう一度よく味わい、これからの永い人生において決して忘れることのないようにしていただきたいと思います。 
 卒業生の皆さんに次の言葉をお贈りいたします。それは、お釈迦様の最期のお言葉とされるものです。
   もろもろの現象は移ろいゆく。怠ることなく 努めなさい!
 どうぞ自分らしさを忘れないでください、
 あなたたちがなりたい自分になるために!
高いところからではありますが、幸多い人生をお念じ申し上げます。

選抜旗が龍谷平安に! 2019年02月25日(月)10時49分

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「選抜旗」が龍谷平安に届きました!

 本日(2月25日Mon.)午前8時30分、全校生徒が本館三階講堂に参集する中、第91回選抜高等学校野球大会の「選抜旗」が大会主催者代表の毎日新聞社京都支局の今西拓人支局長様から校長に手渡され、私はこれを硬式野球部の水谷祥平主将に授与いたしました。
 今西支局長様から激励のお言葉をいただいた後、校長の私が謝辞を申し述べ、続いて水谷主将が元気よく、しかし滾る闘志を内に秘めて、全国優勝を目指す旨の「決意表明」を行いました。
 全国32校の出場校(一般選考28校、21世紀枠3校、神宮大会枠1校)の中では本校が最多出場を誇ります。

龍谷平安は 凜として 戦います!
ご声援、ご支援をよろしくお願い申し上げます。

English Day by HEIAN Jr. High students 2019年02月22日(金)09時51分

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写真2月22日(木)午前8時45分から、本館3階講堂において、付属中学校の3大行事の掉尾を飾る English Day 2019 が開催されました。
生徒の皆さんは、この日のために充分な準備を積み重ね、万全の体制で?、その成果を発表いたしました。
3年生ともなるとずいぶんに英語も上達し、非常にレベルの高い発表ができたと思います。チョッとビックリしました。
今年よりも来年、来年よりは再来年と、生徒の個人的レベルの向上と合わせて、中学校全体のレベルアップも図っていければ、本当に頼もしいかぎりです。

がんばれ!平安中学生!!
No Guts! No Glory!!

次は、開会式での私の挨拶文です。笑覧ください、、、、、、、、!

My Dear Students,
Good morning to you all!
 Let’s open "English Day" now. I know all of you here have been preparing for this event for a long time.
 It is a big event that marks the end of the three major events at Ryukoku University Heian Junior High School. I sincerely hope to see the fruits of your English activities since you entered this school.
 Actually, I belonged to the English Speaking Society in my university days. At that time, I participated in a number of recitation and speech contests. It was 50 years ago, but I won first prize a few times.
 Recently, Japan has become greatly internationalized. It is not an exaggeration to say that it is rare to hear Japanese conversation even at Kyoto station. In order to communicate without borders, it becomes very important to acquire the world's common language. In other words, it is essential to learn English, as more than 4.5 billion people speak it worldwide. The 21st century will be the stage upon which you live your life, so English will be more indispensable to you than you think.
 I actually regret that I did not continue learning English after my graduation from university. It is said that "Continuity is the father of success!", but I would like to amend that and suggest that "Only continuity is the father of success!" If you continue studying English throughout your life, starting with this “English Day”, I believe nothing will better predict your future achievements. Please do your best and pursue excellence.
 To all teachers concerning "English Day", especially Native English teachers, I appreciate your heartfelt help and devotional effort. Thank you very much again!
 And ladies and gentlemen, thank you for coming out so early in the morning. Please enjoy yourselves!
 Finally, my students, I wish you a successful English Day!
 Thank you.

涅槃会を勤修いたしました! 2019年02月08日(金)16時14分

2月8日(金)午前10時から本館講堂にて 涅槃会 を勤修いたしました。講師には 金龍之哉 先生(浄土真宗本願寺派布教使)をお招きしご法話をいただきました。式次第は、次のとおりです。

開式の言葉
 1.「行事要文」
 2.献灯・献華 
 3.「敬礼文」・「三帰依」
 4.「さんだんのうた」・・・・ 学校長、生徒代表 焼香
 5.「念仏」
 6.法 話 ・・・・ 金龍 之哉 先生
 7.「恩徳讃」
 8.合掌・礼拝
閉式の言葉

□『涅槃会』とは

 涅槃会とは、80歳でこの世を去られたお釈迦さまを偲<しの>び、またお釈迦さまの説かれた教えに耳を傾ける行事です。
写真 お釈迦さまは、35歳のとき悟りを開き、亡くなるまでの45年間、インド各地を巡り多くの人々に教えを説かれました。お釈迦さまは80歳のとき、生まれ故郷であるカピラヴァットゥに向けて最後の旅に出たといわれています。その旅路の途中、クシナガラでお釈迦さまはお亡くなりになりました。クシナガラに到着する前に訪れたパーヴァーという村でチュンダから差し出された食べ物にあたったことが原因だと考えられています。  
 お釈迦さまは体調を崩されながらも旅を続け、クシナガラに到着しました。そこで、沙羅双樹<さらそうじゅ>の間に頭を北にして横になりました。「世は無常であり、会う者は必ず別れねばならぬのがこの世の定めである。怠ることなく精進<しょうじん>せよ。」という言葉が最後の教えとなりました。入滅は2月15日であったと伝えられています。
 私たちは時として「変わらないもの」を望みますが、そう思っている私自身も変わっていきます。すべては移り変わること、これを「事実」、「真実」であると釈尊は教えます。あの頃に後戻りたいと思っても当然の事ながら戻ることは出来ません。今日という1 日もまさに最初で最後になります。「無常」という教えから、今日という1 日を一生懸命生き抜くことの大切さを改めて考えさせられるように思います。

『行事要文』は、次のとおりです。

 八十歳を迎えられた釈尊は、故郷への最後の旅に赴かれたが、途中で病に倒れられた。そして、クシナガラの沙羅の林の、大きくそびえる二本の木の間に身を横たえられた。入滅の近いことを悟られた釈尊は、弟子たちに最後の説法をなさった。
 弟子たちよ、皆それぞれに、自らを灯火とし、よりどころとせよ。他をよりどころとしてはならない。この法を灯火とし、よりどころとせよ。他の教えをよりどころとしてはならない。
 弟子たちよ、わたしの終わりは近い。別離も遠いことではない。しかし、悲しんではならない。この世は無常であり、生まれたものは必ず死ぬのである。今、わたしの身が朽ちた車のようにこわれるのも、この無常の道理を身をもって示すことなのである。
 弟子たちよ、今はわたしの最期の時である。しかし、この死は肉体の死であることを忘れてはならない。仏の本質は肉体ではない。さとりである。肉体は滅びても、さとりは永遠に法として生きている。わたしの亡き後は、わたしの説いてきた法がおまえたちの師である。
 釈尊八十年の人としての人生の旅は、ここクシナガラの沙羅双樹の下で終わった。しかし、釈尊の説かれた教えは、二千数百年を経た今も、世界の人々の心の中に生き続けている。