HEIAN BLOG 校長 BLOG

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高校入試報告会 2021年07月13日(火)09時38分

写真7月10日(土)、中学生の皆さんとその保護者の方々を対象とした入試報告・説明会を開催いたしました。梅雨特有の非常に蒸し暑い中、午前10時からと午後2時からの二部開催でしたが、600組を超える皆さま方にご参加いただきました。本当にありがとうございました。

開会ご挨拶では、私から新校舎建築のご披露とGIGAハイスクール構想による1人1台端末(Surfce Go 2 の予定)の活用計画をご紹介し、新年度からの本校の教育計画、あわせて2026(令和8)年予定の本校創立150周年に向けての教育改善中期計画の一端にも触れさせていただきました。

今後の見通しははなはだ不透明ではありますが、12日(月)からは京都府への新型コロナウイルス感染症まん延防止等特別措置も解除され、本校はその教育活動を原則として正常化しています。今後は、たび重ねて付属中学校・高等学校の来年度入試に向けての説明会やオープンキャンパスを開催させていただきます。ご参加いただきますよう、よろしくお願い申し上げます。

写真Transforming toward the future !

龍谷平安の未来にご期待ください。

昨日夕刻、自宅付近で夕焼けの絶景を撮影いたしました。暑さはひとしおかとは思いますが、一時も早く梅雨空が晴れて欲しいものです。

中学オープンキャンパス! 2021年07月07日(水)08時56分

写真7月4日(日)、午後1時30分から、本年度第1回目の小学生・保護者様対象の付属中学オープンキャンパスを開催しました。
165組、およそ400名の皆さまにご参加いただきました。御礼が遅くなりましたが、本当にありがとうございました。
開会ご挨拶では、私から新校舎建築のご披露とGIGAハイスクール構想による1人1台端末(Surfce Go 2 の予定)をご紹介し、新年度からの本校の教育計画、あわせて2026(令和8)年予定の本校創立150周年に向けての教育改善中期計画の一端にも触れさせていただきました。
イベントも盛りだくさんで、数学や英語の対策体験講座やお念珠作成コーナーもあり、龍谷平安に親しんでいただく半日になったのでは思っています。

今週の土曜日(7月10日)には中学生・保護者様対象の高等学校入試報告会も開催し、あわせてクラブ体験もしていただきます。現在、本当に多数のお申し込みをいただいておりますが、中学3年生の皆さまを中心に本当に有意義な1日となりますよう、一所懸命努めさせていただきます。

多くの皆さまのご参加を心よりお待ち申し上げます!!

緊急事態宣言が解除されて - 黙食励行! 2021年06月22日(火)18時09分

6月20日(日)をもって京都府に発出されていた緊急事態宣言が解除され、まん延防止等重点措置に移行されました。
本校は、緊急事態宣言下の短縮授業を通常授業に戻すなど、段階的ではありますが、通常の学校生活へと教育活動の正常化を図っています。

6月22日(火)、当初の予定では高校生は「芸術鑑賞」の日ですが、講堂での演劇鑑賞は3蜜が回避できないということで、急遽「学年別球技大会」を開催し、時差登校などで感染予防に努めました。中学生は「校外学習」、8月下旬に研修旅行をひかえた3年生は、京都市内でのフィールドワークを実施しましたが、昼食時にはいったん学校に立ち戻って、それぞれの教室で一定方向を向いての”黙食”を行い、徹底した感染予防に努めたところです。

大人の世界でもこのご時世、飲酒会食は自粛が一般的ですが、昼食においても”個食”・”黙食”が求められます。大勢でワイワイガヤガヤ、話が弾んで食事を楽しむなんて風景はいつ戻ってくるのか、想像もつきません。

写真「黙食」について、本校宗教教育を総括される先生からご教示を受けました。少し長文ですが、次に記しますので、『仏教×黙食』をご理解ください。

「黙食」と言う言葉をよく耳にするようになりました。コロナウイルス感染症対策として、黙って食事をするという意味で使われています。仏教的には「もくじき」と読み、禅宗において、禅の世界では古くから使われ、行われているもので、意味は黙って食事をするということですが、その内容は少し違います。今の「黙食」は、コロナウイルス感染症が広がらないようにということで「黙って食事」をしていますが、禅宗の「黙食」には、「感謝」と「敬意」が込められています。
 禅の世界には、「三黙道場」というものがあり、これは、一切話をしてはいけない3つの場所を指しています。その3つとは、「風呂」「トイレ」「坐禅堂」です。人は、集中しているときに他人とべらべら話をするでしょうか。おそらく、精神を研ぎ澄まし、その前にあるものに対して集中すると思います。
 また、禅の世界では、物事を同時進行することを避けます。一つのものに一生懸命取り組むことが大切だという考え方です。友達と真剣な話をしているときに、その友達が携帯電話を触っていたらどのような気持ちになるでしょうか。お風呂もトイレも私たちの日常の営みの中で大切なものです。それを集中して行うというのは当たり前のことだと思います。さらに「坐禅堂」は、坐禅だけでなく、寝たり、食事をしたりする場所でもあります。もちろん、寝ている時や坐禅をしている時に話す人はいませんが、食事をしている時にも一切、話はしません。それは、目の前に並んだ食事に対し、最大の敬意をもって接するためです。
 さて、私たちが食事をいただく時「いただきます」と言います。文法上は「食べる」の謙譲語ですが、「いただく」には、「敬意を表して高くささげる。頭上におしいただく」という意味があります。「食べる」のは自分ですが、「いただく」のは誰かから授けられたからです。
 考えてみますと、日本では本来、過剰な食物摂取を好みませんでした。むしろ、食に求めたのは、作法であり、真心でした。尊いいのちをいただく敬いの心でした。また、たくさんの方々、調理をしていただいた方への感謝、さらに食を分かち合う仲間(家族や同級生、同僚など)への共感が込められていました。そこには肉類を慎み、過食を戒め、また食作法を重んじる伝統様式が生活の中に定着していたのです。仏教の精進料理はその原型を今もとどめる貴重なスタイルといえるでしょう。
 このように考えると食べ物に対する敬意や感謝の気持ちがわいてきます。「話しながら」食べるのではなく、一つひとつの食材に思いをはせて、集中して接すれば、食べ残すこともなくなるのではないでしょうか。
 今、私たちがあるのは、多くのいのちのおかげであり、また、さまざまな方たちのおかげでもあります。その感謝と敬意をしっかりともって、ぜひ、「黙食」を実践してください。そして、食事の前後にはその気持ちをことばや思いに表してください。

■ 食前のことば
 多くのいのちと、みなさまのおかげにより、このごちそうをめぐまれました。
(みんなで唱和)深くご恩を喜び、ありがたくいただきます。

■ 食後のことば
 尊いおめぐみをおいしくいただき、ますます御恩報謝につとめます。
(みんなで唱和)おかげでごちそうさまでした。

中学球技大会を開催! 2021年05月28日(金)16時03分

5月28日(金)、新型コロナウイルス感染症拡大防止のための緊急事態宣言下ではありましたが、種目限定・短時間開催などの感染予防対策を講じて、付属中学球技大会を開催いたしました。例年より早い梅雨入りで天気も心配されましたが、幸にも絶好の”曇天”、熱中症の心配も無く無事終了させていただきました。

開催についてはずいぶんと悩みました。ただ、種目限定(ドッジボールのみ)・短時間開催(始業を遅らせている関係で、間に昼食を挟みましたが、事実上の半日開催)などの工夫をして実施に踏み切りました。もちろんゲームごとに選手の手指や使用ボールの消毒、プレー中も可能な限りのマスク着用を生徒の皆さんには求めました。

写真ヤってよかった!正直な感想です。生徒たちのはしゃぎよう、がんばりようは半端ではありません。梅雨空が吹っ飛ぶどころか、全世界のコロナが撃滅しそうな勢いを感じました。やはりこのコロナ禍の中、想像以上のストレスがたまっていたようです。

今日、夕刻には京都府への緊急事態宣言発出の期間が延長されそうです。6月20日までとか? もう勘弁してヨ!いうのが本音ですが、やむを得ません。こんどこそ、今度こそが最後の緊急事態宣言と信じて、生徒の皆さんと共にガンバリ抜きたいと思います。

宗祖降誕会 開講記念式 2021年05月21日(金)17時07分

本日、5月21日(金)、宗祖親鸞聖人の降誕会法要を勤修させていただきました。あわせて学校創立145周年を迎える本校の開校記念式も開催いたしました。

写真親鸞聖人は、承安3年(1173年)4月1日(新暦の5月21日)、京都の日野の里にお生まれになりました。父は日野有範<ひのありのり>、母は吉光女<きっこうにょ>という方です。聖人9歳の春、青蓮院<しょうれんいん>で得度し、「範宴<はんねん>」と名乗り、比叡山で天台宗の学問と修行の日々を過ごされました。
比叡山に登った聖人は学問や修行に励まれますが、自力の教えに限界を感じられ、比叡山を下りることを決心されました。そこで、聖人は「六角堂」に通われました。そして95日目の暁に夢告を受けられ、法然聖人に出会い、お弟子になられました。法然聖人と過ごす日々は長くは続きませんでした。承元元年(1207年)「承元の法難<じょうげんのほうなん>」に遭い親鸞聖人は越後(現新潟県)へと流罪となりました。その後流罪が解かれましたが、すぐに京には帰らず、関東に移られ約20年間の伝道生活を送られました。聖人61、2歳の頃、京に帰られ、親鸞聖人の主著である『教行信証』<きょうぎょうしんしょう>をはじめ、数多くの書物を執筆されました。そして、弘長2年(1263年)、90年の生涯を静かに閉じられました。
写真本日は、親鸞聖人のお誕生をお祝いする宗祖降誕会です。聖人の説かれる教えとは、阿弥陀仏の慈悲に照らされ、一切の衆生が本願念仏によって平等に救われるという教えです。親鸞聖人がお示しになった念仏を拠り所に、生かされている喜びをかみしめ、報恩感謝の生活を送りたいと思います。
また、本日は「開校記念日」であり、本校の前身である金亀教校が滋賀県に開校したのも5月21日です。つまり、本日は宗祖の誕生と本校の開校を祝う日となります。

[式次第]
開式の言葉
1 行事要文
2 献灯・献華
3 「敬礼文」・「三帰依」 ・・・ 導師焼香
4 「さんだんのうた」 ・・・ 校長、生徒代表焼香
5 「念仏」
6 「宗祖降誕会の歌」
7 法話・・・ 野田 茜 先生<中学生・高校1年の部>
        中村 啓誠 先生<高校2年生・3年生の部>
8 「恩徳讃」
9 「校歌」
10 合掌・礼拝
閉式の言葉

[行事要文]
平安時代の末期、政治は混乱を極め、戦乱が絶えることなく、天災が相継ぎ、人々は不安な生活を送っていました。そのような時代に、浄土真宗)の宗祖親鸞聖人は、京都日野の里で誕生されました。1173年5月21日のことです。
親鸞聖人は、9歳の春、出家得度し、比叡山の僧侶となられ、およそ20年間学問と修行に励まれました。しかし、迷いを離れる道を見出すことができずにおられた29歳の時、法然聖人に出会われ、阿弥陀仏の本願を信じ、念仏する身となられたのでした。
念仏者、親鸞)聖人の誕生でした。
その後、90年の生涯を終えられるまで、結婚して家庭をもち、妻を愛し子どもを育て、人間親鸞として人生を歩みながら、お念仏を喜ばれました。そして、いかなる人間でも、あゆむことのできる仏の道、南無阿弥陀仏のみ教えを、不安と苦悩の世に生きる人々に伝え広めていかれたのです。
親鸞聖人のご誕生からおよそ700年後の1876年、浄土真宗のみ教えを建学の精神に掲げ、本校、龍谷大学付属平安高等学校・中学校は誕生しました。
本日は、お念仏の教えをお示しくださった親鸞聖人のご誕生をお祝いする行事であり、そのみ教えを建学の精神に謳う本校の開校記念を共に祝う日でもあります。

MADDERS 全国グランプリ 獲得! 2021年05月20日(木)12時11分

United Spirit Association,Japan 主催の all Japan Cheerleading&Dance Championship, USA School & College Nationals 2021(USA スクールアンドカレッジナショナルズ 2021) 大会が、スポーツ庁、福島県教育委員会、静岡県教育委員会、長野県教育委員会、愛知県教育委員会、埼玉県教育委員会、千葉県教育委員会、千葉市教育委員会、神奈川県の後援で開催されました。
本年は、コロナ禍の影響で映像審査となりましたが、またまた本校チアダンス部 MADDERS が中学・高校チームともに全国優勝を果たし、高校チームはグランプリにも輝きました。
この大会は、中学校・高校・大学の編成別で、Show Cheerleading 部門、Song/Pom 部門、Song/Pom Dance 部門、Hip Hop 部門、Jazz 部門・Spiritleading 部門などで競われます。
写真
本校チアダンス部の MADDERS L は高校編成 Song/Pom 部門 Large で全国第1位、高校編成 Song でグランプリを、MADDERS Jr. は中学編成 Song/Pom 部門 Largede で全国第1位を獲得しました。

何か毎回のことですが、本当におめでとうございました!!
コロナ禍の中でクラブも思うようには活動できませんが、ますますの活躍を願っています!

※ 写真は、5月6日、校長室に報告に来てくれたときのものです。

お釈迦様の誕生日をお祝いいたしました! 2021年05月08日(土)17時29分

5月8日(土)、本館講堂におきまして 花まつり を勤修させていただきました。
写真これはお釈迦様の誕生日をお祝いする仏事で、所によっては 潅仏会(かんぶつえ) とも呼ばれるものです。ご誕生されたルンビニーの花園になぞらえた「花御堂(はなみどう)」と呼ばれる花で飾った小堂に潅仏盤という水盤を置き、その上に安置した誕生仏の像の頭上に柄杓で甘茶を注ぎます。
本来であれば、「花まつり」は毎年お釈迦さまが誕生されたとされる4月8日に行うべきですが、龍谷平安で5月に行うのは、4月は入学式などの行事と重なるためであることをお知りおき願います。また、昨年はコロナ禍による臨時休校で勤修させていただけませんでした。
写真
本年も講堂収用定員の関係で、1時間目と3時間目の2部構成としましたが、「密」を避けるため1時間目は高校1年生を、3時間目は高校3年生を教室にとどめおき、講堂の様子をライブ中継するという形式で勤修させていただきました。

式次第と「行事要文」は、次のとおりです。
なお、御法話につきましては、中学生と高校1年生の部では浄土真宗本願寺派布教使の 田坂 亜紀子 先生に、高校2年生と3年生の部では同じく布教使の 鴬地 清登 先生にお願いをいたしました。

【式次第】
開 式 の 言 葉
1  行 事 要 文
2  献 灯 ・ 献 華
3 「 敬 礼 文 」・「 三 帰 依 」 
4 「 さんだんのうた 」
5 「 念 仏 」
6 「 花祭りの歌 」
7  ご 法 話  
8 「 恩 徳 讃 」
9  合 掌 ・ 礼 拝
閉 式 の 言 葉

【行事要文】
 ヒマラヤの南に、釈迦族(しゃかぞく)の都カピラがあった。王の姓はゴータマ、名はスッドーダナ、妃はマーヤー夫人といわれた。
 産月の近づいたマーヤー夫人は、生家に帰る途中、ルンビニーの園にお立ち寄りになった。春の陽はうららかに照り、花園の樹木)は、美しい花を咲き匂わせていた。マーヤー夫人が右手をあげて、アショーカの花の枝を手折ろうとしたその時、王子がやすらかにお生まれになった。世界は歓喜に満ち、天からは甘露の水が降り注ぎ、王子の体を洗った。時に4月8日、後に仏陀となられる王子ゴータマ・シッダッタの誕生であった。
 王子はお生まれになってすぐ七歩あゆまれ、天と地を指さし「天にも地にもわれひとり尊し。われはこの世の苦しみをとりのぞき、すべての衆生(しゅじょう)を救うであろう」と言われた。それは、生きとし生けるすべての人々の、一人一人の生命の大切さを示された言葉であり、平和な世界を願って仏陀となられることの、高らかな宣言なのであった。

緊急事態宣言 学校は? 2021年04月23日(金)09時03分

京都府に4月12日(水)からまん延防止等重点措置がとられて10日がたちました。昨日(4月22日)の新規感染者数は148名。大阪も連日1,000名越えの感染者数が報告されています。一向に重点措置の効果が見えてきません。変異株ウイルスの猛威をつくづくと思い知らされます。

本校も、この重点措置発令以来、さまざまな感染症予防に有効とされる”制限”を生徒の皆さんの諸活動に加えてきました。授業でのグループワーク、音楽の授業での管楽器演奏や合唱、理科での実験、家庭科での実習等々、すべて自粛しています。また、クラブ活動は校内のみで実施し、他校交流はすべて自粛し、活動時間も2時間以内です。とてもとても教育活動が正常に機能しているとは思えません。
その上、京都府からの新たな要請を受け、4月21日(水)からは通勤・通学時の密を避けるため始業を1時間遅らせ、40分授業として、生徒の皆さんの完全下校時間を午後5時としました。とうとう学校教育の根本である授業時間まで制限せざるを得ない状況です。
今日(23日)午後には、政府によって東京・大阪・兵庫、そしてこの京都にも「緊急事態宣言」が発令されるとか。「緊急」もこれだけ繰り返されると「緊張」が伴わなくなることが心配です。

緊急事態宣言は、明日24日(土)から5月11日(火)までの予定だとか、学校も短縮授業等の対応を延長せざるを得ないのでしょう。本当に非常事態です。

写真拙宅の 藤 の花が満開となっています。昨年は、休校期間中の5月3日にこのブログで紹介させていただいていますが、今年は2週間早く満開となりました。冬後半の暖かさが影響したのかも知れません。
藤 の花言葉は「優しさ」!
いま、私たちに必要なのは、この優しさです。ご縁あって結び合う家族や友人をこのコロナ禍から守るのは、他者を思いやる優しい気持ち。それは自分自身への「厳しさ」から生まれると思います。
ゴールデンウィーク期間中、不要不急の外出制限や商業施設・酒類提供の飲食店への休業要請があるともいわれています。立て続けの我慢、がまん、ガマンの連続ですが、ここはグッとガマンして、一時も早い社会の正常化に尽くしたいと思います・・・・・・。

他者には優しく! 自分には厳しく!!

書き初め展入賞者表彰式 2021年04月16日(金)11時51分

写真4月15日(木)のお昼休み、京都新聞社主催の『書き初め展』に入賞した6名の中学生皆さんの表彰式(入賞メダル授与式)を挙行いたしました。

私が、かつて中国上海を訪問したとき、中国の教育関係者の方が日本の習字・書道教育を本当にうらやましいと言われていたのを思い出しました。現代中国では、文字は簡体字で、毛筆で字を書くことは全くといってよいほど無いそうです。もちろん学校教育の中においても書道教育は採用していないとのことでした。確かに日本においても日常的に毛質で字を書くことはありませんが、学校教育の中に「書写」や「書道」の時間は確保されています。
同じ漢字文化圏の国として、日本のこのシステムを誇らしく思います。

今回の京都新聞社主催の『書き初め展』入賞者は6名の中学生の皆さんです。特選入賞者1名を含む準特選、佳作入賞者の皆さんでした。単にコンテストに入賞したというだけでなく、日本の、そして龍谷平安の素晴らしい教育・文化の成果を挙げてくれたという意味でも、本当に素晴らしいことでした。

がんばれ、龍谷平安! 凜として!!

入学式を挙行! 2021年04月05日(月)16時19分

4月5日(月)、午前10時からは高等学校の、午後1時からは中学校の入学式を挙行いたしました。朝一番は曇天の肌寒さも感じるほどでしたが、高校入学式の開始頃には、花冷えを感じたとは言え青空が広がり、絶好の入学式日和になりました。

本年度入学生は、高校は497名、中学校は59名でした。新型コロナ感染症予防の観点上、会場の密集状態を回避できないところから、高校新入生保護者の皆さまには、式典ご参列をご遠慮させていただきオンラインでのリモート視聴をお願いいたしました。晴の入学式に大変残念なことではありましたがご賢察の上、ご海容いただきたく存じます。

中学、高校の新入生には、共通して、次の内容を式辞の中で申し述べました。

写真新入生の皆さん、本校へのご入学、本当におめでとう!
保護者の皆さま、ご子息ご息女のご入学、まことにおめでとうございます。心よりのお祝いを申し上げますとともに、教職員一同に成り代りまして皆様方への歓迎の意をお伝えさせていただきます。
申し上げるまでもなく、この龍谷大学付属平安高等学校・中学校は、創立以来145年目を迎える浄土真宗本願寺派の宗門校で、その建学の精神は、生きとし生けるもの全てを、迷いから悟りへと転換させたいという阿弥陀仏の誓願を旨とする「浄土真宗の精神」です。本校は、阿弥陀仏の願いに生かされ、真実の道を歩まれた親鸞聖人の生き方に学び、「真実を求め、真実に生き、真実を顕かにする」ことのできる人間を育てます。
この建学の精神を校是とし、これを実現するための日常の心得として、
『ことばを大切に じかんを大切に いのちを大切に』という三つの「大切」を掲げ、これらを本校生徒の“心”とし“生き方”といたします。
「ことば」とは、南無阿弥陀仏の名号を唱えることによって、阿弥陀様から 必ず救いとるゾ と呼びかけられ、誰もが等しく仏に願われた存在であることに気づかされることで、したがって他人に投げかける言葉は 思いやりに満ちたもの であらねばなりません。
「じかん」は、諸行無常という言葉があるように絶えず変化し決して永遠のものではないということです。したがって 生きているこの今を大切にしてほしい という思いをこめています。
「いのち」は、阿弥陀様からいただいもの。だからこそ これ以上ないほどに大切にしてほしい と願っております。
写真さて、新入生の皆さんは、龍谷大学付属平安高等学校・中学校では、どのような学校生活を思い描かれているでしょうか。子供から大人へ、未成年から高校3年時に迎える成人へという、永い人生の中でも一番に起伏と変化にとんだ、かけがえのない時間となるはずです。
私たち教職員は、「魅力ある、奥行深い、幅広い授業」で皆さんを魅了したいと思っております。学ぶことの楽しさ、大切さを深く感じ取り、如何に自分が何も知らないかを自覚することによって、新たに何でも知りたいという探究心を持ち続けてください。本校校歌の締めくくりにも「おおはげめよ、はげめよ、われら学の徒」とあります。
1日、1時間、一瞬でも早く皆さんが栄えある龍谷平安の一員になることを楽しみにしています。

お釈迦様の最期のお言葉といわれることを紹介して、贈る言葉といたします。

- 時は移ろいゆく、怠ることなく精進しなさい! -