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硬式野球部 京都私学振興会『小野山利雄賞』受賞 2014年06月15日(日)16時30分

受賞者謝意 受賞者代表 燧土勝徳

 誠に僭越ではございますが、各受賞者を代表して一言ご挨拶を申し上げます。只今は、京都府知事山田啓二様・京都市長門川大作様ご臨席の下、京都私学振興会賞という、誠に栄誉ある賞を授賞いただき本当に身に余る光栄でございます。誠にありがとうございました。
 さて、私どものことを話させていただきますと、この度の選抜大会の優勝は、京都勢としては、京都一商(現西京)が昭和23年に優勝して以来、実に66年ぶりとなる、2度目の全国制覇でありました。
 本校をみましても、平安の選抜大会は、ベスト4が最高の成績で、しかも、それは40年前の昭和49年のことです。夏の選手権は、32回の出場で昭和13年・26年・31年と3回の全国制覇がありますが、そこから数えても、58年ぶりに手にした栄冠ということになります。
「平安」は、春夏通算70回という全国最多出場を誇っておりますが、それでも、今回が、4度目の優勝なのであります。全国の頂点に立つということが、どれほど難しいかということでしょう。
 まず、この度の優勝で何よりも、私が嬉しかったのは、さまざまな場面でのインタビューで、選手たちの口から飛び出す言葉は、常に「支え」「お陰さま」「感謝」でありました。このような言葉が、自然に口から出ることこそ、親鸞聖人のみ教えを建学の精神とする「平安」に学ぶ意義を、しっかりと示してくれました。
 また、試合直後の「龍谷大平安」ダッグアウトの様子は、さすがと言えるものでした。閉会式の終盤、ベンチに入れていただき、私がまず目にしたのは、グラブ・手袋・バットケースなど、個人のセカンドバッグにいたるまで、それこそ一糸乱れず整然と並べられていることでした。目に見える華やかさではなく、目に見えないところの大切さを本校硬式野球部は身をもって実践してくれていました。
しかし、本校がこうして「日本一」になることができましたのも、また、各個人や各団体が、本日ここにこうして授賞をいただきましたのも、在り来たりかもしれませんが、その当人の努力はもちろんですが、取り巻く数多くの方々の、暖かいお支えとお力添えがあってのことと思います。そうした多くの方々のお陰であります。あらためまして、厚く御礼申し上げます。
 この結果に慢心せず、先ほど申しました目に見える華やかさではなく、目に見えないところの大切さをしっかりと心に秘め、「勝って兜の緒を締めよ」ではありませんが、一定の目標が達成できたとき、だからこそ今まで以上に謙虚に、そして日々精進していきたいと思います。今後とも変わらぬご指導、ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げまして、ご挨拶とさせていただきます。本日は、誠にありがとうございました。