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2020(令和2)年4月 御命日法要について 2020年04月14日(火)09時00分

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私たちのちかい
一、自分の殻に閉じこもることなく
  穏やかな顔と優しい言葉を大切にします
  微笑み語りかける仏さまのように
一、むさぼり、いかり、おろかさに流されず
  しなやかな心と振る舞いを心がけます
  心安らかな仏さまのように
一、自分だけを大事にすることなく
  人と喜びや悲しみを分かち合います
  慈悲に満ちみちた仏さまのように
一、生かされていることに気づき
  日々に精一杯つとめます
  人びとの救いに尽くす仏さまのように

 「聞くことの深さは、深い語りを生ずる」―どこかで出会った言葉である。私たちは人の話をよく聞いているだろうか。家庭でも、社会でもゆっくり話すことなく、すれ違いが多くなっているような気がする。自分の都合によって聞くことも聞かないこともあるようだ。ただ、人は誰でも聞いてほしいという思いをもっていることは確かである。
 現代は、聞くということが忘れられ、また、下手になったという指摘がある。その理由もいろいろあり、核家族化が進んだ、映像メディアの隆盛といったことなどが挙げられている。一度、聞くという意義について考えてみなければなるまい。深い聞き方とは、相手の立場に身を置くということだと思う。単に発せられた言葉を聞くだけでは、深く聞いたとは言えないからである。どういう状況、背景において、どういった思いから出てきた言葉であるか、そこまで踏み込んでいく、そこに深さがある。
 さらに、深く聞くということは、深い語りを生ずるのである。その語りの深さには、他に対する思いやりのこころ、優しさが潜んでいるように思われる。よく知られた「和顔愛語」の愛語には、深く聞くということが前提にあるということである。大切に考えていかねばならないことだといえる。
 親鸞聖人は「賢者の信を聞きて、愚禿が心を顕す」と言われる。ここに示されることは法然聖人の教えを聞くということと同時に、聖人の人格に接するということでもある。味わい深い言葉である。 (0)
      「2020(令和2)年4月1日(水曜日)本願寺新報『赤光白光』より」

4月 御命日法要
○ 日時 4月14日(火)15時~
○ 場所 ※講堂(通常は礼拝堂にて勤修されますが密閉密集密接を避けるため変更いたします)
○ 法話 ※勤行(讃仏偈)のみ ◎ みなさん、お揃いでお参りください