私たちのちかい
一、自分の殻からに閉じこもることなく
穏おだやかな顔と優しい言葉を大切にします
微笑ほほえみ語りかける仏さまのように
一、むさぼり、いかり、おろかさに流されず
しなやかな心と振る舞いを心がけます
心安らかな仏さまのように
一、自分だけを大事にすることなく
人と喜びや悲しみを分かち合います
慈悲じひに満ちみちた仏さまのように
一、生かされていることに気づき
日々に精一杯せいいっぱいつとめます
人びとの救いに尽くす仏さまのように
春の選抜高校野球大会で敗退したチームに贈られる励ましの言葉がある。「泣くな、夏がある」。そして、敗れた選手は、夏の選手権大会での「リベンジ」を誓い甲子園球場を去る。ところが今年は、新型コロナウイルスの感染リスクを考慮し、春と夏の甲子園大会が共に中止となってしまった。
選抜大会が中止となったとき、出場が決まっていた各チームの選手や監督は、落胆しながらも夏へと気持ちを切り替えた。だが、コロナ禍は、その希望をも奪った。5月20日、日本高等学校野球連盟の関係者は記者会見で、「苦渋の決断」と繰り返したが、最悪の知らせを聞いた選手たち、特に「この夏が最後」となる3年生の無念さを思うとやりきれない。
甲子園に春夏あわせて75回出場している宗門校、龍谷大平安高野球部の原田英彦監督は、「最後の夏にかけていた子もいる」と3年生部員の胸中を思いやり、「現状を理解し、納得し、諦めないと前に進めない」と、選手らがこの試練を乗り越え前に進むことを願った。長嶋茂雄さんならこう励ましただろう。「ワーストはネクストのマザー」と。フランスの作家アルベール・カミュは代表作「ペスト」の最終章にこう記す。「この天災(ペスト)に教えられたことは、人間には軽蔑すべきものより讃美すべきもののほうが多くあるということ」(要旨)。
高野連は先頃選抜に出場予定だった32校を招待し甲子園で交流試合を開催することを決めた。若人の夢を消したくない、その思いに涙する選手も。(N)
「2020(令和2)年6月20日(土曜日)本願寺新報『赤光白光』より」
7月 御命日法要
○ 日時 7月14日(火)16時00分~
○ 場所 講堂
○ 法話 ※勤行(讃仏偈)のみ ◎ みなさん、お揃いでお参りください。