2020(令和2)年度 御命日法要【11月】
私たちのちかい 一、自分の殻(から)に閉じこもることなく
穏(おだ)やかな顔と優しい言葉を大切にします
微笑(ほほえ)み語りかける仏さまのように
一、むさぼり、いかり、おろかさに流されず
しなやかな心と振る舞いを心がけます
心安らかな仏さまのように
一、自分だけを大事にすることなく
人と喜びや悲しみを分かち合います
慈悲(じひ)に満ちみちた仏さまのように
一、生かされていることに気づき
日々に精一杯(せいいっぱい)つとめます
人びとの救いに尽くす仏さまのように
新型コロナウイルスの影響で客足の遠のいた映画館が、久しぶりに活気づいている。劇 場版アニメ『鬼滅 き め つ の 刃 やいば 』のおかげである。ニュースに映し出される見終わった人たちの顔 を見ると、映画が与える影響力をあらためて感じさせる。 宗門では平和学習の教材として、映画『ドキュメンタリー沖縄戦―知られざる悲しみの 記憶』が製作された。昨年 12 月 9、10 日の 2 日間限定で、那覇市で完成披露上映会を行っ たところ、観客から「一人でも多くの人に観てもらいたい」という要望が相次ぎ、全国 27 の映画館での上映につながった。そして 10 月、米国で開催された「ロサンゼルス日本映画 祭」でドキュメンタリー最優秀賞を受賞した。 私も京都シネマで鑑賞した。沖縄戦体験者や研究者の声、米軍の記録映像が収録された 貴重な映像だった。今まで見聞きしてきた戦争の写真や体験談以上に戦争の恐ろしさをス クリーンを通して強く感じた。舞台挨拶した太田隆文監督は「沖縄の慰霊の日(6 月 23 日) の式典を訪れたときに乗ったタクシーで、運転手さんから『よく来てくれた』とお礼を言 われた」と話した。沖縄の深い悲しみを知ることが、どれだけ大切であるかを教えられた。 今年は戦後 75 年という節目の年だ。戦争体験者も少なくなっている今、この映画が製作 された意味は大きい。各教区教務所に DVD とブルーレイが配布されている。まだご覧にな っていない人、特に若い世代にはぜひ一度、観ていただきたい。
「2020(令和 2)年 11 月 10 日(火曜日)本願寺新報『赤光白光』より」
11 月 御命日法要
○ 日時 11 月 17 日(火)16 時 00 分~
○ 場所 講堂
○ 法話 ※勤行(讃仏偈)のみ