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2021(令和3)年8月 御命日法要について 2021年08月17日(火)09時00分

2021(令和3)年度 御命日法要【8月】                       
私たちのちかい  一、自分の殻(から)に閉じこもることなく
           穏(おだ)やかな顔と優しい言葉を大切にします
           微笑(ほほえ)み語りかける仏さまのように
         一、むさぼり、いかり、おろかさに流されず
           しなやかな心と振る舞いを心がけます
           心安らかな仏さまのように
         一、自分だけを大事にすることなく
           人と喜びや悲しみを分かち合います
           慈悲(じひ)に満ちみちた仏さまのように
         一、生かされていることに気づき
           日々に精一杯(せいいっぱい)つとめます
          人びとの救いに尽くす仏さまのように

■「みんなちがって、みんないい」
お浄土には「蓮華」が咲いていると説かれています。蓮華はお釈迦さまが最も好まれた花として知られます。それは「さとり」の象徴だからです。皆さんは蓮華が咲いている様子を見たことがありますか? 自然で蓮華が咲くのは大抵、池や沼。高原の陸地には咲かず、泥沼の底に根を張って花を咲かせます。この泥を、まさにドロドロとした世俗と見ると、その濁りの中で清らかな大輪をつけるのですから、まさに、蓮華はさとりの象徴なのです。
『阿弥陀経』には、お浄土に咲く蓮の花は「青色には青光、黄色には黄光、赤色には赤光、白色には白光ありて、微妙香潔なり」と説かれています。青や黄、赤、白の色とりどりの蓮華が咲き、それぞれがその個性のままに輝いて、気高い香りを放っているというのです。

童謡詩人・金子みすゞさんの詩「私と小鳥と鈴と」です。
私が両手をひろげても、
お空はちっとも飛べないが飛べる小鳥は私のように、
地面を速くは走れない。
私がからだをゆすっても、
きれいな音は出ないけど、
あの鳴る鈴は私のようにたくさんな唄は知らないよ。
鈴と、小鳥と、それから私、
みんなちがって、みんないい。 (『金子みすゞ童謡全集』)

私たちはみんなそれぞれに個性があります。そして個々の命に優劣なんかない。だから、「みんなちがって、みんないい」のです。つまり、「さとり」とは、それぞれの命がありのままに輝いていて、それが素晴らしいんだという、ものごとのありかたに目覚めることなのです。そのまなざしに「目覚めてほしい」という願いがナモアミダブツのお念仏にそなわっていると、お釈迦さまは説かれます。私たちは今まさにその教えを聞いて、「みんなちがって、みんないい」と心が動いたのですから、この動かすちからを仏さまの「はたらき」というのです。

「2021(令和 3)年 8 月 1 日(日曜日)本願寺新報『お寺の学校 「宗教」
お浄土 何一つ無駄にならない世界~』より」

~仏さまのメッセージ~君たちは みんな輝いている!

8月御命日法要
○日時 8月17日(火)16時00分~
○場所 講堂(密を避けるため礼拝堂から講堂に変更しておつとめいたします)
○法話 勤行(讃仏偈)のみ