今月の聖語・言葉を紹介します。
今月の聖語 ・・・ 正門聖語板
今月の言葉 ・・・ 教室掲示
【今月の聖語】
善き人々は 遠くにいても輝く ‐雪を頂く高山のように 『ダンマパダ』
釈尊が述べられるように、善き人は遠くにいても輝いているように思います。ここでいう「善き人」とは仏教的な意味では、仏教が目指すべき煩悩を離れた「真理(さとり)に達した人」を指します。このような人を釈尊は雪山に譬え輝いていると讃えておられます。
この言葉を広く日常生活に置き換えて考えてみると、例えば「何事も一生懸命に取り組む人」、「仲間を大切にする人」、「部活動において凄い技術を持っている人」などが「善き人」に当てはまるのではないでしょうか。そして、それらの「善き人」は自分自身にとって、仮に学校やクラス、部活は違ったとしても、キラキラと輝いて見えるのではないでしょうか。
仏教の教えを学ぶなかで、釈尊が説く「善き人」という意味を味わい、今年も自分自身と深く向き合いながら日々の学校生活を送っていきましょう。
【今月の言葉】
今を生きて咲き 今を生きて散る 花たち
今を忘れて生き 今を忘れて過ごす 人間たち 坂村真民
花壇や道端に咲いている花を見てあなたは何を感じるでしょうか。坂村さんは、その花と自分自身の姿を重ねたのでしょう。この詩には続きがあります。「ああ花に恥し 心いたむ日々」と締め括られています。
日々の生活の中で、つい忘れがちになってしまいますが、「今」という時間を大切にし、道端の花が美しく彩るように、私たちも自分という花を精一杯咲かせていきたいものです。ふと花を見たとき、「今を忘れて生きていないか、過ごしていないか」と思い出してください。
新しい年(2022年)がスタートしました。改めて時間の早さと「無常」を感じます。何事においても節目の時期は大切なものです。平安の「三つの大切」の一つでもある「時間」を改めて心に留め、勉強や部活動など、それぞれの目標に向けて、「今」を忘れず、日々精進していきましょう。