本日は2学期期末考査最終日で、期末考査後、本校講堂にて成道会の行事がありました。2限目(10時05分~)が高3学年のみ、3限目(11:10~)が高2学年以下に分け、本願寺派布教使の野田茜先生にご法話いただきました。
成道会とは、お釈迦さまが菩提樹の下で悟りを開かれたことを記念する行事です。そのお釈迦さまのお弟子であった、チューラパンタカのお話をされました。お釈迦さまの教えを1つも覚えることができず、自分の名前すら忘れてしまうチューラパンタカ。そんなチューラパンタカに対して、お釈迦さまは毎日掃除をするようほうきを渡し、掃除をするときに必ず「塵を払おう、垢を払おう」と言うように勧められました。言われたとおりに掃除をしていたある日、綺麗にした道を子供たちが汚しました。それを見たチューラパンタカは、ほうきを振り上げて怒鳴りましたが、その時自分の心が汚れていることに気づきます。その後、チューラパンタカは一所懸命修行して悟りを開いたといいます。
野田先生は「なぜチューラパンタカは悟りを開けたんでしょうか?」と質問されました。チューラパンタカが悟りを開けたのは、お釈迦さまがその人の個性を見抜き、その人にピッタリの教えを説いて下さったからでした。お釈迦さまが説かれた『阿弥陀経』の中にも、「青色青光 黄色黄光、赤色赤光、黄色黄光、白色白光」とあります。まわりの人と比べて落ち込んでいた野田先生は、この言葉を通して「人と比べることなく自分の良いところを出し切ればよいのだ」と思われ、まわりへの見方(景色)が変わり、友達が輝いて見えるようになったそうです。
私たちは、ついつい誰かと何かを比べてしまいがちです。今日のご法話を通してお釈迦さまの教えを聞かせていただき、比べることなく自分の個性(色)を出していきたいものです。