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2023(令和5)年3月 今月の聖語・言葉について 2023年03月01日(水)08時00分

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今月の聖語・言葉を紹介します。

今月の聖語 ・・・ 正門聖語板
今月の言葉 ・・・ 教室掲示

【今月の聖語】
善知識(ぜんぢしき)の仰せなりとも、成るまじきなんど思ふは、大きなるあさましきことなり。                                 
『蓮如上人御一代記聞書』

  本願寺第八代宗主の蓮如上人のお言葉です。善知識(念仏の教えを勧めてくれる人)が仰ることに対して、できないと思うようなことであっても、まずはできると思ってやるように勧めておられます。普段、「自分にはできない」と思うようなことでも、「頑張ってやってみよう」という気持ちで取り組むことで成し得たりします。むしろやらなかったことによって、後にから「やっぱりやっておけばよかった」と後悔してしまうかもしれません。本当にできるかどうかはやってみないとわかりませんし、「自分にはできない」と決めつけるのではなく、蓮如上人が言われるように、まずは「自分にはできる」と自信を持って、何事にも失敗を恐れずにやってみるよう心がけてみましょう。


【今月の言葉】
好ましいことばのみを語れ。そのことばは人々に歓(よろこ)び迎えられる。つねに好ましいことばのみを語っているならば、それによってひとの悪意を身に受けることがない。
『ウダーナヴァルガ』                     
                    
 人に何かを伝えるとき、皆さんは何を意識していますか。ことばを発する際、お釈迦さまは「常に好ましいことばを語れ」と仰っておられます。相手のことを考え、優しいことばや思いやりのあることばであれば、聞いた相手はそのことばを歓び迎えてくれるでしょう。しかし、自分勝手で攻撃的なことばを発してしまえば、相手を不快にさせてしまいます。日頃からそのようなことばを使っていれば、いつしか人から悪意を受けるようになるでしょう。ことばの遣い方を間違えると、相手の心を傷つけてしまうということです。好ましくないことば遣いをしていても、自分ではなかなか気づかないものです。「今月の言葉」を通して、日頃の自分を振り返ってみてください。