私たちのちかい 一、自分の殻に閉じこもることなく
穏やかな顔と優しい言葉を大切にします
微笑(ほほえ)み語りかける仏さまのように
一、むさぼり、いかり、おろかさに流されず
しなやかな心と振る舞いを心がけます
心安らかな仏さまのように
一、自分だけを大事にすることなく
人と喜びや悲しみを分かち合います
慈悲に満ちみちた仏さまのように
一、生かされていることに気づき
日々に精一杯つとめます
人びとの救いに尽くす仏さまのように
植物の間でもコミュニケーションがあるということを最近知った。ある研究グループがその仕組みを解明したという。香によって互いの関係性が確認できたという研究結果が出たそうだ。さらに、音の植物への影響や、関係性のメカニズムの研究も進められているようだ。驚かされたのが、トマトは茎を切り落とすと「悲鳴」を上げるという最新の研究発表も報告されていることだ。人間には聞こえないほどの高い周波数だそうだが、人の会話に匹敵するぐらいの大きさだという。我々が植物を見ていて、「きれいだな」「実がおいしそうだ」などと交わす言葉を聞きながら、植物間ではどのようなコミュニケーションがとられているのだろうか。ある友人が、境内で草取りをしていた母の様子を思い出しながら聞かせてくれたことがある。1 本 1 本、草を手で抜いている母が、何やらブツブツと言っているので近づいてみると、お念仏が口から出ていたという。草もいのち、そのいのちを抜いていくということに大きなためらいの心があったのだろうかと友人は語っていた。植物も含めて多くのいのちの中に生きていることを感じる話であった。便利さを求めるあまり、知らず知らずのうちに自然を破壊してきたのが我々の姿である。最近はさらにそれに拍車がかかっているとも思える。もう一度、自然の中で育まれ、共に生きている身であることを肝に銘じたい。
「2024(令和 6)年 9 月 1 日(日曜日)本願寺新報『赤光白光』より」
9 月御命日法要
○ 日時 9 月 17 日(火)16 時~
○ 場所 礼拝堂
○ 勤行 正信念仏偈
○ 法話 田坂亜紀子 師(浄土真宗本願寺派布教使)