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2024(令和6)年12月 今月の聖語・言葉について 2024年12月02日(月)08時00分

今月の聖語・・・正門聖語板
今月の言葉・・・教室掲示

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【今月の聖語】
ただ今日まさに作(な)すべきことを熱心になせ 『一夜賢者経』             

 今月の聖語は、お釈迦様が説かれた『一夜賢者経』の一文です。「一夜」というのは、「一昼夜」のことで「一日」を指します。今日一日を怠ることなく、今日すべきことを熱心にする人が「賢者」ということです。
 私たちは、よく終わったことをクヨクヨしたり、引きずったりします。それとは逆に、先(未来)のことを考えることもあります。みなさんは学校のテストの結果を見て、「もっとしっかりやっておけばよかった」と過去のことを悔やんだ経験はないでしょうか。そして、「次回のテストでは・・・」と、先(未来)のことを考えます。「過去を追ってはならない、未来を待ってはならない」ということが『一夜賢者経』には示されており、お釈迦様は「今」を重点に置き、今日なすべきことをやるようおっしゃっているのです。大事なことは、自分がやっている目の前のことや、やらなければならないことを一所懸命頑張ることではないでしょうか。一日一日やるべきことを積み重ねることで、それは良い結果へとつながっていくことでしょう。 

【今月の言葉】
いちばん身近な人のおかげがみえないようでは  
しあわせにはめぐりあえない   東井義雄

 今月の言葉は、東井義雄さんの言葉です。若いときに自分の力で生きているつもりでいた東井先生は、あるとき身近な人たちのおかげで生かされていることに気づかれたそうです。 小学校の教師をされていた東井さんが校長にまでなれたのは、同じ小学校の先生方のおかげ(お育て)があったからだと述べられています。あらためてまわりを考えてみると、親や先生、友人たちがいて、そうした身近な人たちに支えられ、多くのおかげがあったから、いまの私があるのではないでしょうか。そのことに気づかされたとき、人はしあわせというのは身近にあるのだと実感できるのだと思います。もうすぐ今年度を終えますが、この一年を振り返りながら、身近な人たちに対する感謝を忘れないようにしたいものです。