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平成24年度 報恩講 2013年01月16日(水)11時29分

2013年1月16日(水)10:00~11:00中学・高校(1・2年生)を対象に、本校講堂にて「報恩講」を営みました。

「報恩講」について
 浄土真宗の宗祖親鸞聖人は、1173年に誕生され、波乱に満ちた生涯にあって多くの人々にお念仏の教えをひろめられ、90歳でお浄土に往生されました。聖人の遺骨は京都大谷(東山五条・大谷本廟)に納められ、聖人の遺徳をしのぶ人々の聞法の集いがもたれるようになりました。本願寺第三代宗主覚如上人は、聖人の三十三回忌をお勤めするにあたり『報恩講式』をあらわされ、「報恩講」が営まれるようになりました。
 報恩講とは親鸞聖人の教えによって、阿弥陀如来の教えに遇わせていただいたご恩に対して感謝の心をもって、聖人のお亡くなりになった日を機縁に聖人のご遺徳をしのぶ行事です。
 報恩講は浄土真宗において最も重要な行事となっています。親鸞聖人のご命日は旧暦11月28日ですが、本願寺では新暦に改め、1月16日とし、1月9日から16日までの7日間にわたり、報恩講が行われています。   合掌

今月の言葉《宗教教育係》 2013年01月08日(火)17時25分

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【一月】今月の言葉…各クラス教室掲示
    今月の聖語…学校正門 聖語板

12月御命日法要 2012年12月14日(金)13時17分

12月御命日法要によせて

PHP12月号に掲載された相田みつをさんのことばを紹介します。

どんな雑草でも
時期がくれば
だまって
自分の花を
咲かせ自分の
実をつける
          みつを

 相田みつをさんは「ものごとには、時節因縁というものがあって、花を咲かせる時期になれば自然に花が咲く。だから、人と比べて早いだの遅いだの言ったってしょうがない」と言われています。

 『佛説阿弥陀経』には「池中蓮華 大如車輪 青色青光 黄色黄光 赤色赤光 白色白光 微妙香潔 舍利弗 極樂國土 成就如是 功德莊嚴」と述べられています。
 【現代語訳】池中の蓮華は、大きい車輪のようだ。その上、青色の蓮華には青光、黄色の蓮華には黄光、赤色の蓮華には赤光、白色の蓮華には白光があって、さまざまな色の蓮華はさまざまな色で輝き、さまざまな色に見えている。シャーリプトラよ。極楽国土には、このようにすぐれた性質の荘厳を成就する。

私たちは、とかく人と比較して優劣を付けてしまいます。そして、ついつい自分の都合で人を判断し、人を傷つけ、時には思い上がったり、落ち込んだりします。

大切なことは、ちょうど、私たちが子どもの頃に口ずさんだ童謡『チューリップのうた』の「赤、白、黄色 どの花見ても きれいだな♪」ということでしょう。

元本校宗教科講師 伊東順浩 先生が著された『いのち見つけた-群萌の輝き-』にこう述べておられます。
「人は顔かたちがそれぞれ違うように性格も能力もさまざまです。若い人、年老いた人、速い人、遅い人……しかし、その違いによっていのちの優劣はありません。みんな、尊いいのちを生きているのです。阿弥陀さまは、できる、できないの私たちの価値観を超えて、すべてのいのちに喚びかけてくださっています。」……と。


○ 日時 12月14日(金)16時30分~
○ 場所 礼拝堂
○ 法話 小川 信正 先生(法人事務局長)
◎ みなさん、お揃いでお参りください。

今月の言葉《宗教教育係》 2012年12月01日(土)19時21分

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【十二月】今月の言葉…各クラス教室掲示
    今月の聖語…学校正門 聖語板

11月御命日法要 2012年11月15日(木)17時00分

11月御命日法要によせて

 今年(平成24年)仏教伝道協会から『仏教入門 人生は丹精 ――まごころをこめて――』という一冊の本が発行されました。

釈尊は、この現実の世界を「苦」であるとみきわめ、それを乗り超える道を示されました。
この世において、どんな人にも成し遂げられないことが五つあります。
それは、
一つには、老いゆく身でありながら、老いないということ
二つには、病む身でありながら、病まないということ
三つには、死すべき身でありながら、死なないということ
四つには、滅ぶべきものでありながら、滅びないということ
五つには、尽きるべきものでありながら、尽きないということ
です。生まれた者は誰でもがやがて老い、病み、そして、死ぬときづいたとき、いたずらに悩み苦しむことになりますが、仏の教えを受けた人は、避けがたいと知るから、このような愚かな悩みを抱くことはないと、釈尊は、説かれました。
――(中 略)――
私たちは限りある身体と、いずれは滅びなければならない生命とに縛られている自己(自我)に執われて、それを日常生活の中心としているために、対立矛盾に悩まされ、迷いを離れることができないのですが、いつかはそれを超えて、正しい仏教的信証により本来の自由清浄なる仏の世界に帰入したいものです。

「まえがき」にはこのように記されています。これは、いわゆる「四苦」(生・老・病・死)のことで、人生は苦であるということであります。仏教では、一切は苦であるといい、この世は迷いの世界であるといいます。この「苦」とは、自分の思いどおりにならないことをいい、まさに、「老いること・病むこと・死ぬこと」は、自分の思いどおりにはなりません。
では、この世は迷いの世界であるわけですが、この人間社会が住みよい立派な社会となるよう、積極的に実践してゆかなければならないことが、次の四つです。
○他人に施しをすること
○腹を立てないでじっと我慢すること
○一生懸命努力すること
○何事にでも心を集中して、他のことにまどわされないこと
この四つのことを、常に心がけたいものです。

○ 日時 11月15日(木)16時00分~
○ 場所 礼拝堂
○ 法話 石原 光雄 先生(社会科)
◎ みなさん、お揃いでお参りください。

今月の言葉《宗教教育係》 2012年11月01日(木)19時29分

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【十一月】今月の言葉…各クラス教室掲示
    今月の聖語…学校正門 聖語板

仏参講話(中学生対象)より 2012年10月19日(金)09時40分

平成24年度 中学 仏参講話          10月19日(金)

みなさん、おはようございます。
 15日の後期始業式に、仏参の意義を改めてお話しいたしました。そして、仏参の意義に続いて、10月の今月の言葉、東井義雄さんの言葉を再確認いたしました。
「見えないところがほんものにならないと、見えるところもほんものにならない」
 東井義雄さんは、兵庫県出石郡の浄土真宗のお寺(東光寺)に生まれられ、その後、豊岡市の小学校に赴任され40年間に渡る教員生活を終えられました。その間、数々の教育功労賞等を受賞され、また、退職後も大学講師を務めながら、教育活動を続けられ、日本のペスタロッチーと言われた方であります。ちなみに、ペスタロッチーは、一言で言えば現代の小学校教育をつくった人と言えましょう。それでは、東井義雄さんの言葉をもう一つ紹介いたしましょう。
「見えないところで 見えないものが 見えるところをささえ 生かし 養い あらしめている」
本当はこうあらねばならないのに、人間って、どうして、エゴの塊なのでしょうね。エゴとはエゴイズムのことで、利己主義と訳され、自己中心的なことを言います。人はとかく、勝利すれば自分一人がやり遂げたような顔をし、褒められればこれまた自分一人が誇らしげに成し遂げたような顔をし、あさましいですね。私は、その人たち一人一人の努力を、決して否定しているのではありません。一生懸命、努力した結果として勝ちとったのでありますから、それはそれで素晴らしいことです。しかし、考えてみてください。人間が一人だけで出来ることというのはたかがしれています。結論的に言うと、だれ一人として、一人では生きていけないのです。みんなに支えられながら、みんなに助けられながら、生きているのです。今年の夏は、ロンドンオリンピックで日本中が盛り上がり、たくさんの日本選手がメダルを獲得しました。そのだれもが、インタビューで言うのが、「みなさんのおかげです。」「感謝します。」と口を揃えて言います。申し合わせているわけでも何でもありません。自分をギリギリまで追い込んで、世界のトップレベルで戦った人たちだからこそ、「見えないところで、見えないものが」、ひのき舞台の「見えるところ(のメダルを勝ちとった自分)を」支え、生かし、養い、あらしめていることを知っているのです。
 最近では、ノーベル医学・生理学賞を授賞された京都大学の山中伸弥教授もその一人であります。
 山中伸弥教授は、臨床研修医から研究者へなられた方ですが、研修医時代は、手術に手間どったり、点滴に失敗するなど“やまなか”ではなく“じゃまなか”と怒鳴られ「向いていない」と痛感したらしいです。その後、重症のリウマチ女性患者の全身の関節が変形した姿を見てショックをうけ、研究の道へ進まれました。生命科学研究の最先端 iPS細胞の研究は、再生医療に必須のものであります。日米の研究環境の違いでも、たいへんご苦労されて、半分うつ状態になられたこともあると聞いています。しかし、夢の実現に向けてのたゆまぬ努力によって、今回の授賞につながったということです。正に努力の人である、山中伸弥教授でも、授賞後のインタビューで「みなさまのお陰です」「家族の支えがあってこそです」「妻やみなさまに感謝です」と言われてました。
 それでは、今から33年前の1979年にノーベル平和賞を授賞されたマザー・テレサの授賞式の言葉を紹介しましょう。授賞理由は、長期間にわたる献身的な働きにより、苦しみのなかにいる人々に安息をもたらした、というものであります。それでは、スピーチの内容を紹介します。

祈りましょう
主よ 私は平和を伝える道具になりたい
憎しみには愛で応えます
罪には赦しの心で接します
争いには和をもたらし  過ちには真理を与えます
疑念には信頼で応え  絶望には希望を与えます
闇には光をもたらし  悲しみには喜びで応えます
癒されることより癒すことを
求められるように  なりますように
そして理解されるより  理解することを
愛されることより  愛することを
なぜなら
人は忘れるからこそ気づくのです
赦すからこそ赦されるのです
死ぬからこそ  永遠の命に目覚めるのです

 このマザー・テレサの言葉は、龍谷大平安で言う「EQ(こころの知性)」が、いかに大切かということを教えてくれています。私たちが、貪り欲すること、他人に対して直ぐに怒りの心を持つこと、直ぐに愚痴を言うことなど、そのどれもが受けとめる側のこころの有り様(よう)で、いかに、自分自身で自分の心をコントロールするかということです。受けとめる側のこころの持ち方ひとつですよ、ということでありましょう。仏教で言うところの「報恩感謝」ということになりましょうか。すべてのご恩に報い、感謝の心、合掌の心をもって接する、そういう「こころのあり方」を、しっかりと身につけて、人間力を高めて欲しいと思います。煩悩つまり欲望の塊である私たち凡夫には、たいへん難しいことではありましょうが、この人間力がしっかり身につけば、自ずと学力も向上し、素晴らしい人間に成長できます。それを、平安は君たちに期待しているのです。少しでもわかってくれたらありがたいです。これで今日の話を終わります。

10月御命日法要 2012年10月15日(月)12時12分

10月御命日法要によせて

 後期始業式の式辞で仏参の意義をお話しさせていただきました。私たちは念仏で南無阿弥陀仏を称えます。実は私たちが声に出して呼ぶ弥陀の号(みな)である南無阿弥陀仏は、実は仏さまの「おはたらき」により私の口を通して号を称えさせてくださっているのです。この声を私は耳で聞きます。これが「聞法(もんぼう)」なのです。我々が一番大事にしなければならないことで、仏の教えを聴聞することが大切なのです。仏参で先生方が話されることは、必ずしも仏の教えではありませんが、人生の先輩である先生方が、自分の経験から君たちに色々なお話しをしていただいてます。こうして、阿弥陀様の前で一週間に一度、聴聞の機会をお与えいただいていることに感謝して欲しいと思います。つまり龍谷大平安に学んで一番大事なことが仏参なのであります。講堂への入堂退堂に際しては、必ずご本尊に一礼をして、堂内では一切の私語を慎んでください。静粛の中で、朝のうたを静かに聴き、始業ベルを待ちましょう。そして、大きな声でお念仏を称えて、心を開いて先生方のお話を聴聞してください。10月の今月の言葉、東井義雄さんの言葉にありました「見えないところがほんものにならないと、見えるところもほんものにならない」他人が見ている見ていないに関わらず、このことを心掛けて欲しいと思います。と話しました。今月の言葉については、宗教教育係が、次のように説明してくださっています。
 私たちの日常を振り返ってみると、人が見ている時は頑張って取り組むことが出来ても、人が見ていなければ気を抜いてしまうことはあるのではないでしょうか。どんな場面でも自分の力を精一杯発揮しようとする姿は本当に美しいものだと思います。勉強・クラブ活動など学校生活で問われる場面は多々あるはずです。きっとクラスや学年、クラブ活動等でキラリと光っている人は、人が見ていないところで人一倍努力を重ねているはずです。見えないところが本物になるように、この言葉を日常の教訓として精進していきたいですね。
 これは、「学園報№17」に掲載させていただきました相田みつをさんのことばと重なります。再度、噛みしめたいと思います。

土の中の
水道管
高いビルの
下の下水
大事なものは
表に出ない          みつを

本当に大事なのは、目に見える表の部分ではなくて、陰の部分であるということです。
大事なものは 表に出ない 常に謙虚なこころを持ちたいものです。

○ 日時 10月15日(月)15時00分~
○ 場所 礼拝堂
○ 法話 東 弘道 先生(英語科)
◎ みなさん、お揃いでお参りください。

今月の言葉《宗教教育係》 2012年10月01日(月)08時36分

ファイル 37-1.pdf

【十月】今月の言葉…各クラス教室掲示
    今月の聖語…学校正門 聖語板

今月の言葉《宗教教育係》 2012年09月01日(土)12時44分

ファイル 35-1.pdf

【九月】今月の言葉…各クラス教室掲示
    今月の聖語…学校正門 聖語板