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6/17 講堂仏参 2024年06月17日(月)13時50分

 本日の仏参は2年3組担任の伊藤先生のお話で、テーマは「人それぞれ」についてでした。人によって言葉の受け取り方が違うので、人としゃべるときは言葉一つひとつ気をつけようということです。また、人によって答えも変わるものです。そこで、伊藤先生は「挨拶ってする必要はあるか」と生徒に質問され、SNSで気になるニュースを紹介されました。そのニュースは、「コミュニケーションの基本 挨拶したくない若者の増加」という内容でした。若者の中には挨拶が嫌いだから、学校や職場では下を向いているそうです。そうやって下を向いてばかりいると、第一印象も悪くなるものです。

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 伊藤先生は「挨拶をする、しないは人それぞれですが、他人の考えは極力否定してはいけません。自分の考えを他人に押し付けるのは良くないです。人としゃべっていて意見が違ったとしても、そういう考え方もあるよねという広い心が大切です」とお話されました。さらに続けて、「何気ない一言であっても、相手にとってはとても傷つく言葉かもしれません。本人は無意識なので、相手が傷つけてしまったことに気づきません」と、相手に対して言葉をかけるときにも気をつけるように諭されました。伊藤先生のお話は、言葉を大切にすることをあらためて考える機会になりました。

 そして最後に、適切な人との距離感を学校生活のなかで学んでほしいと仰いました。誰しも合う合わないがありますが、合わない人に対しておちょくったりするのはなく、適切な距離を持つことです。伊藤先生の自論としては、クラス全員と仲良くするのは難しいけれども、「誰も傷つかない、誰も傷つけないクラス」を実現するのは可能だということでした。この仏参のお話を聞き、生徒たち一人ひとりが他人に思いやりのある言葉をかけ、誰も傷つくことがないクラス環境を作っていってほしいものです。

6/10 講堂仏参 2024年06月10日(月)14時45分

 今朝の仏参は2年2組担任の河野先生のお話で、テーマは「めんどくさい」と思うことについてでした。そして、「あ~めんどくさいなぁ」と思ったときにどちらの行動をするか質問されました。

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①「めんどくさい」から後まわしにしよう
②「めんどくさい」けどやってしまおう

この質問に対して、生徒たちの半数が①に手を挙げました。①の場合、私たちの何かしようとする行動を妨げてしまうとのこと。ですから、②の行動が大切なのです。そこで河野先生は、宮崎駿さんのことを取り上げられました。

 多くのジブリ作品を世に出された宮崎駿さんが、NHKの『プロフェッショナル』に出演された時のことです。仕事風景が影像で流れると、宮崎さんは絵を描きながら「めんどくさい」「あ~めんどくさいわ」と何度も声に出して連発していました。それを聞いていた取材の方が、宮崎さんになぜ「めんどくさい」と言いながら作業しているのか質問されました。宮崎さんはその質問に対して、「世の中のめんどくさいことって、たいてい大切なものなんだ」と答えられました。「めんどくさい」と思うことでも細かくやっておかないと、画面に映ったときに粗が見えてしまうものです。いい加減にしてしまえば、決して良い作品にはならないでしょう。「めんどくさい」と思うことでも、それは大切なことだと言えます。

 次に、河野先生は「めんどくさい」と思うことに対する対処法を、2点紹介されました。

①「無理」と声に出していわない
②とりあえず行動する

①については、声に出してしまうとネガティブな感情が頭の中まで染み込み、本当にできなくなってしまいます。
②については、「めんどくさい」と思っても、とりあえず行動してみることです。たとえば、宿題が出されたとき、私たちはつい「めんどくさい」と思ってしまいます。しかし、とりあえずちょっとずつでも取り組んでみることで、行動した先には必ず「頑張ってやった」という達成感が得られるのです。河野先生は生徒たちに向けて、「めんどくさいという気持ちと上手に付き合って、大切なことを達成できる人になっていってほしい」と思いを伝えられました。最初は「めんどくさい」と思うかもしれませんが、生徒たちが本日のお話から「まずはやってみよう」と行動に出してくれたらと思います。

6/3 講堂仏参 2024年06月03日(月)14時24分

本日の仏参は、1年1組担任の窪田先生のお話でした。そして、ビブリオバトルについて紹介されました。

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 バトラー(本を紹介する人のこと)が、それぞれ自分の推奨する本を5分間で紹介するというものです。それを観覧した人は、その中で一番読みたくなった本に投票するという形式になっています。このビブリオバトルは2007年に京都大学から始まり、今では全国に広がっているそうです。昨年、本校から中学生がこのビブリオバトルに出場しました。初めての挑戦は残念ながら予選敗退でしたが、参加した生徒たちにとっては良い経験になったことでしょう。

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 次にビブリオバトルの動画を流れ、一人の中学生バトラーのプレゼンを聞きました。彼が紹介したのは、『脳の外で考える』という本です。頭がよくなるこの手の本は他にもありますが、この本は科学的な根拠に基づいているということです。頭がよくなるという点について、彼がプレゼンの中で3点紹介されていました。

①ジェスチャーは物事を記憶するのに役立つ。
たとえば、英単語を覚えるときに、その英単語を連想するジェスチャーをすると覚えやすい。ある研究によると、ジェスチャーのあるスピーチを聞いた人たちは、ジェスチャーのないスピーチを聞いた人たちよりも覚えている確率が高い。スピーチ直後では33%上がり、スピーチから30分後は50%だった。

➁制服を着るだけで頭がよくなる。
制服を着ることで自分の所属がわかり、脳は自分の所属がはっきりしていると脳のパフォーマンスが上がる。

③落書きをすると集中力が上がる。
退屈な情報を聞き取る課題に取り組む間、落書きをするという行動をしていた人は、落書きをしなかった人と比べると、平均で29%も多くの情報を得た。落書きをするという行為は、退屈な情報から注意力をそらしているのではなく、逆に集中力を上げている。教科書に落書きをするのは、授業に集中するのを妨げていたのではなく、授業に集中する手助けしていたと考えられる。

  動画の後、窪田先生は「読書は無理やりにするものではありませんが、本は間違いなくみなさんの生活を豊かにするものです」というメッセージを生徒たちに伝えました。本校では普段から読書を推奨しているので、より生徒たちが本を読む率が増えることでしょう。

中学1年生 第1回学び合い集会 2024年05月21日(火)19時50分

5月21日(火)の宗祖降誕会のあと、講堂にて中学1年生の学年集会を開催しました。
内容は、平安が目指す授業についてです。
今年度、中学1年での授業は、従来の一斉授業形式ではなく、『学び合い』を展開しています。
そんな中、中学1年生の有志のメンバーが集まり、平安学び合いクラブ(平安MAC)を立ち上げ、これからの平安が目指す授業について考えています。

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今回は、平安MACでまとめた内容を、中学1年生全員で情報を共有しました。
たとえば、平安がかかげる六つの教室についてです。
A ここにいてもいいんだという教室
B 人に寛容な心が育つ教室
C 誰かが誰かを支える教室
D 学びに夢中になれる教室
E 人の命に関わる言動を許さない教室
F 自分のためにも他人(ひと)のためにもなる教室

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このあと、全員で4月からの自分たちのクラスの様子を振り返り、4月の進展と課題についても共有しました。

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今後も平安MACを定期的に開催し、自分たちで最高の授業をつくりあげていく予定です。

5/13仏参 2024年05月14日(火)08時14分

5月13日(月)の仏参は、中学1年1組担任の前田先生のお話でした。
森見登美彦さんの『四畳半神話大系』という小説の紹介から始まり、
前田先生の経験を通して、「知覚動考」という今年度の中学部のスローガンについてお話しくださいました。

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森見登美彦さんの『四畳半神話大系』は、大学3回生の主人公が、1回生の時に選んだサークルによって人生がどうなっていくのかということを描く小説です。
「もしあの時、こちらを選んでいたら…」という可能性が示されています。

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このお話をもとに、前田先生にも、これまでの人生にいくつかターニングポイントがあったと振り返っていらっしゃいました。

幼少期、ピアノを買ってもらうチャンスがあったのに、断ったこと。
小学生の時、ビートルズに憧れて楽器を始めたこと。
入学した中学校に陸上部がなくて、吹奏楽部に入ったこと。
吹奏楽部に入った時、自分の希望する楽器ができなかったこと。
入学した高校はクラブ活動が盛んではなかったこと。
高校3年生になる時に強化クラブとしての吹奏楽部ができて、特別に入部を許可してもらったこと。

中でも、高校3年生で吹奏楽部に入部できたのは、自分の進路獲得のために、先生方にお願いしたからだとおっしゃっていました。
最初から無理だと諦めていたら、その後の音楽大学への進学も叶わなかったかもしれない、と。
「知覚動考」(ともかくうごこう)につながるお話です。

実現可能性が低いことかもしれなくても、まずは自分からアクションを起こしてみる。
自分のやりたいと思っていることを、誰かに話してみることからでもよいかもしれません。
難しいことでも、案外協力者はいるものです。
一緒に考えてくれたり、別の道を教えてくれたり…
時間はかかるかもしれませんが、そうやって着実に自分のやりたいことに近づいていけるのだと思います。

みなさんもぜひ、「知覚動考」を実践していきましょう。

球技大会 2024年04月30日(火)18時00分

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球技大会を実施いたしました。今年は雨天のため屋内(光顔館体育館、
至心館体育館)での開催になりました。
午前は男女別クラス対抗戦、午後は男女混合クラス対抗戦を行い、白熱
したゲームが繰り広げられました。
日頃、見られない表情や"one for all"の場面がたくさん見られ、楽しい
1日になりましたね。

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【芸術鑑賞】 2024年04月24日(水)19時29分

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本日は大阪四季劇場にて、劇団四季ミュージカル『バケモノの子』を鑑賞してきました。
平安中学校では、中学3年間でさまざまな分野の芸術に触れ、教養を深めるとともに感動を味わい、情操を豊かにしてもらいたいと考えています。
今回も本物のミュージカルを鑑賞し、笑いあり、涙ありの大変有意義な時間となりました。
それぞれの思いを胸に、これからの生活に生かして欲しいと思います。

総合Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ 2024年04月23日(火)17時38分

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本日6限目は、今年度2回目の総合Ⅰ・Ⅱ・Ⅲをそれぞれの学年で実施しました。
Enageedの教材をもとに、これからの探究学習で必要な力について学びました。
探究学習は、総合の時間だけでなく、全教科に役立つ学習方法です。
お互いに積極的に対話し、自分の考えだけでなく、様々な考えを取り入れて考える習慣を身についていきましょう。

第1回SIYプロジェクト 2024年04月23日(火)15時30分

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本日5限目に、第1回SIYプロジェクト~スタディ・イット・ユアセルフ~を実施しました。
このプロジェクトは、『自分が行きたいと思える大学に行くための勉強を自分なりのやり方で模索するにはどうすればよいかを考える機会』となります。
今回は、ドラマ『ドラゴン桜』のモデルにもなった、西岡壱誠さんに来校いただき、勉強することの楽しさについてお話していただきました。
ご自分のご経験をもとに、中学生にも分かりやすく勉強することのたのしさを伝えていただきました。
今回のお話で得たことを、今後の学校生活に是非生かしてほしいと思います。
勉強は「受ける」ものではななく「取りに行く」もの!
頑張っていきましょう!

4/22 講堂仏参 2024年04月22日(月)13時48分

いよいよ今年度最初の講堂仏参が始まりました。

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中1生たちにとっては初めての経験で、クラスで行う朝仏参とはまた違った雰囲気だったことでしょう。

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 さて、教頭の五十嵐先生が「チャレンジ」をテーマにお話しされました。新しいことを始めるときは予想ができないし、先が全く見えないから不安になります。やったことがないから、出てくるのはマイナス思考です。しかし、五十嵐先生はいつもそれをプラス思考に変え、以下のように考えているそうです。

①新しいことにチャレンジするときは、「面白いな」と思うようにしている。
➁頭の中でゲームをしていて、予想どおりにいけばクリア、いかなければ「失敗した、次頑張ろう」と考えるようにしている。

マイナス思考をプラス思考に変えて、何事にも挑戦したいものです。

 次に、元メジャーリーガーのイチロー選手を紹介されました。あるYouTube番組で、イチロー選手は「新しいチャレンジをリスクと思ったことがないか」という質問を受けたそうです。その質問に対して、「メジャーリーグに挑戦するのはこわい。だけど、チャレンジとはあえて自分を厳しい環境に置くことによって、自分を磨くチャンスなんだって、自分の中で考えを変えている」と答えました。そう考えることによって、自身への成長につながり、メジャーリーグで大成功をおさめたのでしょう。

 続いて五十嵐先生は、生徒たちに「自分の仲間を巻き込んで主体的に行動してみませんか」と投げかけました。仲間を巻き込むには、コミュニケーション(対話)が必要です。相手の考えをしっかり聞いて、それを自分の中に取り入る。そして、さらに自分の考えをより深める。これが学び合いの基本なのです。学び合いっていろいろなところに役立ちます。学び合いをすると、みんなで考えることで思考力がまず付き、みんなの意見を聞いて答えを探す段階、これで判断力が身に付く。そして最後に、自分の考えをみんなで共有し、相手に伝えないといけないから表現力が身に付く。これから先予測することが難しい社会になっていくが、そこでこれらの力が絶対役立つことを強く主張されました。

 最後に、新しいチャレンジをする上で大切にされている言葉を述べられました。
「何事も勇気と決断が大切」

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