本日の仏参は、本願寺の布教使、服部康信先生がお話くださいました。服部先生はご祖母との関係を例にとり、人と人とのつながりについてわかりやすく話してくださいました。
服部先生には長らく肺がんと認知症に苦しんだご祖母がいらっしゃいました。そう度々は会いに行けるところにはおられず、お会いになったときにはいつも「どこから来たの?」「どこに帰るの?」と決まってたずねられていたそうです。
認知症であるご祖母は色々な人についての記憶が時間軸に沿ったものではなかったそうですが、それだけにいつまでも生き生きとしたままで頭の中に残っていたのでしょう。50年も前に亡くなったご兄弟に関しても今頃はどこどこでこんなことをしているはず、というお話をしてくれたそうです。その話を聞き、いつまでも、人の記憶の中に生き続けることで人と人との関係は続いていくのだということを教えてくださいました。