本日の仏参は、中学1年1組担任の窪田先生によるお話でした。
数年前に担任をしていた生徒から教えてもらったある歌詞に感銘を受け、今の若い人たちの方が「豊かな人間性」や「聴く・書く力」を十分に持っているとおっしゃっていました。
ちなみにその歌詞はbacknumberの『瞬き』という歌の中にあります。
「幸せとは 星が降る夜と眩しい朝が
繰り返すようなものじゃなく
大切な人に降りかかった雨に傘を差せることだ
何の為に 生きていくのか
答えなんて無いよ ・・・・・」
そしてもう1つ、ある本を紹介されました。
それは2010年に刊行された『海にはワニがいる』という本で、主人公エナヤットの実体験をまとめた内容のものです。
異国の地パキスタンで突然母に置いてきぼりにされ、たった一人で食や寝床を求めてエナヤットが生き延びていくという内容なのですが、みなさんはそもそも何故この母親が突然自分の子供を異国の地に置いていったのかわかりますか?
平和で不自由のない日本での生活に慣れている私たちならすぐには答えが思いつかないかもしれませんね。
答えは「他国での方が生き延びられるから」でした。
戦争や紛争が絶えない自国アフガニスタンで暮らすよりも、確実に生き延びられると思い母親は子供を手放したのでした。きっと苦渋の決断だったでしょう。
もしかしたら読んだことのある人もいたかもしれませんね。
皆さんのもつ豊かな感性でこの本や歌詞から何を感じるのか、一度考えてみてもいいかもしれません。