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報恩講 2023年01月12日(木)14時00分

報恩講は,宗祖親鸞聖人のなくなられた1月16日前後に行われる法要です。
本校では、親鸞聖人の徳をしのび、その教えを再確認するために行っている
大切な行事です。

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本日は浄土真宗本願寺派布教使の朝山大俊先生のお話を拝聴しました。

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「親鸞聖人の言うことには決して背かない」と言っていた弟子の唯円房が、
親鸞聖人から「千人の人を殺せば、おまえは必ず往生できる」と言われた時、
「千人どころか一人も殺すことはできません」と返答しました。そのとき
親鸞聖人は「おまえが一人すら殺すことができないのは、おまえの中に、殺す
べき縁が整っていないからである」とおっしゃったそうです。

「さるべき業縁もよをせば、いかなるふるまいもすべし」
もしそうせざるをえないような情況に置かれたならば、自分はどんなふるまい
もしかねない、どんなに非道なこともやりかねない、という深い自省のことば
です。親鸞聖人は、そういう自らのあり方を自覚することの大切さを説いてい
ます。
私たちは、たまたま生まれ育った境遇や、現在の生活や人間関係が犯罪を促す
ようなものではないので、今は重罪を犯すことが思いもよらないだけなのです。
もし、考えもおよばないような情況に追いつめられたり、犯罪を引き起こすよ
うな条件が周りにそろってしまったならば、自分も何をしでかすか分からない。
そのような「想像力」(自分の立場に置き換えて考えてみる力)を持って物事を
見ることが大切なのかもしれません。