今週は高校2年生が研修旅行へでかけるため、登校するのは中学生と高校1年生のみとなり、校内はいつもよりも少しひっそりとしています。
中学生はいつも通り講堂仏参で一週間を始めました。本日の講師は、宗教科の石川真也先生です。
石川先生は今月の言葉から、心の眼、心眼とは、話されました。今月の言葉は、「×より○がよく見える『心の眼』を大切に」というものです。2月ももう半ばなので、皆さんも一度はこの言葉について考えてみたことでしょう。心の眼とは、ありのままに受け入れられる、まさに仏さまの眼のことです。
ものごとを見たり、考えたりする時、人間はとかくフィルターを通して見てしまいがちです。このフィルターとは、それまでの経験によって作り上げたものです。大人になればなるほど、ありのままにものをみるのが難しくなってしまいます。たとえば、とパズルのようなクイズを紹介されました。「丸い点が3×3という状態で並んでいます。これらを一筆書きによって4本の直線でどうすれば繋げるでしょう?」この問を考える時、何気なく丸い点の並んでいるすぐ外側に枠を設定しがちで、解けなくなってしまいます。しかし、その枠にとらわれずに大きく捉えれば、4本の直線で一筆書きできるのです。さらに、丸い点をある程度広い面積を持つ、ととらえれば3本の直線でも一筆書きできるのです。勝手な枠や思い込みが、ありのままにものごとをとらえることを妨げてしまう、わかりやすい具体例でした。
人に対するときにも、同じように思い込みや先入観を持っていませんか?ある面のみで決めつけるのではなく、ありのままに人に対することが出来る心の眼を持ちたいものです。