今朝は講堂仏参がありました。そして、講話は1年1組の窪田先生でした。最初にまず絵本を取り出され、『どろんこ こぶた』を朗読されました。
お百姓さんの家の豚小屋に住んでいたこぶた。食べることや裏庭を駆け回ることが好きだったこぶたが、一番好きだったのことは、やわらかいどろんこの中で座ったまま沈んでいることでした。ある朝、おばさんが張り切って家中の掃除を始めます。そのうち外の汚れが気になり、牛小屋や馬小屋を掃除し始めました。おばさんは「ここが一番汚いねぇ」とびっくりし、豚小屋も掃除してピカピカにしました。こぶたは「僕の大好きなやわらかいどろんこは?」と怒ってしまい、「こんな家、ピカピカすぎてつまらないや」と言いました。ショックのあまり、こぶたは家出をしてしまい、居心地の良い場所を探す旅が始まるというお話です。
次に、窪田先生は「飛ぶことだ、翼が後から生えてくる」という言葉を紹介されました。この言葉は、窪田先生が大学の卒業式の際、論文指導を担当してくださった先生からいただいた言葉だそうです。「いつか飛ぶときのために頑張らないといけないのだな」と思われ、その後もよくこの言葉を思い出され「私はそもそも本当に飛べるか」と自問されました。
窪田先生は最後に、「近年、野球やサッカーなど世界で活躍する日本人が増え、最先端の技術で世界中の人々を助け暮らしをよくしていく研究者、現地で汗を流してくださる方々がいます。理想の自分を夢見て努力を続け、そして粘り強く蓄えた力を信じる。不安や弱気に打ち克つ勇気をもって、大きく飛べることを願っています」と、聞いている生徒たちにメッセージを送られました。