HEIAN BLOG 中学部 BLOG

記事一覧

9/30 講堂仏参 2024年09月30日(月)14時36分

先日行われた体育祭はみんなが楽しむことができ、熱狂した1日だったと思います。早いことにもう2学期が始まり1か月以上が経過しています。イベントが盛りだくさんだった9月も終わり、今まで通りの日常が戻ってきます。2週間後には中間考査も始まるので、しっかりと切り替えて復習にも取り組まなければいけませんね。

さて、いつも通りの週初めということは…講堂仏参がありますね。
今回のお話は3年3組担任の山中先生によるものでした。
山中先生は今回の体育祭を通して、昔の友達のことを思い出したそうです。
小学校の頃の友達で、当時大流行していた『ポケットモンスター』において伝説のポケモンというレアなモンスターをゲットした山中少年はクラスで自慢をしたことをきっかけにその友達の捕まえた別の伝説のポケモンと交換をすることになりました。しかしいざ交換をしてみると送られてきたのは初期に捕まえられるありふれたもので、そのまま友達は逃走。その1か月もしないうちに北海道へと転校をしてしまいました。もちろんなかなか怒りが収まることはありませんでしたが、年月が過ぎるにつれて徐々に忘れていったある日、その友達が再び転校をして戻ってきました。もう過ぎたこととはいえ、やはり以前の怒りもくすぶったまま。しかも同じ野球チームのバッテリー(山中先生はキャッチャー)を組み、ことあるごとに喧嘩をしていました。そのまま中学生になり、依然として仲が良いというわけではありませんでしたが、ある日、山中先生がほかの野球部員ともめてしまいそこから孤立する日々を送られました。その時に唯一話しかけてくれたのが今までいがみ合っていたその友人でした。これまで衝突を続けてきて相容れない存在だと思っていた相手がこの時に救いの相手へと変わっていきました。子の友達が取り持ってくれたおかげでまた野球部の仲間にも許してもらうことができました。今でも連絡を取り合うぐらいの中でもあります。

いつ何時、どんな相手が自分にとってかけがえのない相手になるのかはわからないものです。これまで自分にとって悪でしかないと思っていた相手が唯一の頼りになることもあります。逆に今まで仲の良かった友達が次の日には険悪になってしまうこともあります。今皆さんの周りの環境はいかがでしょうか?当たり前のように思える関係もいつ途切れてしまうものか見当もつきません。自分ひとりで生きているように思っている人もいるかもしれませんが、人は必ず誰かの支えがないと生きてはいけないものです。今回の話を通して改めて人と人とのつながりを考え直してほしいところです。
情けは人の為ならず、恩を仇で返すことはないように、いやなことがあってもずっと引きずり続けるのではなく、しっかりとコミュニケーションをとって許すことができる。心豊かで人にやさしくなってみてはいかがでしょうか?