今週の仏参の御法話は浄土真宗本願寺派の金龍先生でした。
私たちは常に評価される社会の中で生きています。テストの点や大会の順位、その他にも人と比べることや出来具合を気にすることは沢山あるでしょう。
金龍先生が中学生だったとき、水泳大会がありました。苦手でしたが一生懸命泳いだそうです。ところが泳ぐのが遅く、それを見た同級生たちは「溺れているみたいだ」と言ったそうでした。それ以来、水泳が嫌いになってしまったそうです。
ところが阿弥陀様は、人に点数をつけません。能力のあるなしと命の価値は全く関係がない、どんな人であっても等しく尊い命であるとおっしゃるのです。
このことを聞いてから金龍先生は、中学時代の出来事を、人からの評価によって水泳が嫌いになってしまったという思い出ではなく、一生懸命頑張った思い出と捉え直せたそうです。
南無阿弥陀仏という声になって、もしくはそうえなくても、常に私をあたたかく見守ってくださるのが阿弥陀様です。
見守られている私のいのちを、側にいる人のいのちを、大切にしながら日々を過ごしていきましょう。