本日の仏参は宮田教頭先生の講話でした。
宮田先生は前年度の仏参でご自身のお母さんについて語られました。
本日の仏参ではその後のお母さんの話をされました。
お母さんの病気の原因が癌であることがわかり、告知をしなくてはならないのですが、自分から話した方がよいのかお兄さんから話してもらうのがいいのか、どのタイミングでどのように話せばいいのか悩まれたそうです。
そんな中、死期を察したお母さんは「おまえたち兄弟二人が立派に育ってくれて、孫の顔をも見ることができた。どんな人にも最後は来る。自分の人生に悔いは無い。退院したら自分がやれることはやってあげる。」と笑顔で先生の頭をなぜてくださったそうです。
最後は自分から入院を希望され、「6月に入ったら学校も始まるし、みんなにも迷惑がかかるなぁ」と言っておられたそうです。最後まで子どものこと孫のことを最優先にされ、周囲の方々にも気を配りながら亡くなられたそうです。
コロナ禍により当たり前のことが当たり前でなくなっていますが、今一度「ことば、時間、命」の大切さを立ち止まって考えてください。自分ができることをそれぞれの場所で頑張っていきましょうと話を結ばれました。
残された私たちがどのように生きていくか問われる深い内容の仏参でした。