今朝の仏参は2年2組担任の河野先生のお話で、テーマは「めんどくさい」と思うことについてでした。そして、「あ~めんどくさいなぁ」と思ったときにどちらの行動をするか質問されました。
①「めんどくさい」から後まわしにしよう
②「めんどくさい」けどやってしまおう
この質問に対して、生徒たちの半数が①に手を挙げました。①の場合、私たちの何かしようとする行動を妨げてしまうとのこと。ですから、②の行動が大切なのです。そこで河野先生は、宮崎駿さんのことを取り上げられました。
多くのジブリ作品を世に出された宮崎駿さんが、NHKの『プロフェッショナル』に出演された時のことです。仕事風景が影像で流れると、宮崎さんは絵を描きながら「めんどくさい」「あ~めんどくさいわ」と何度も声に出して連発していました。それを聞いていた取材の方が、宮崎さんになぜ「めんどくさい」と言いながら作業しているのか質問されました。宮崎さんはその質問に対して、「世の中のめんどくさいことって、たいてい大切なものなんだ」と答えられました。「めんどくさい」と思うことでも細かくやっておかないと、画面に映ったときに粗が見えてしまうものです。いい加減にしてしまえば、決して良い作品にはならないでしょう。「めんどくさい」と思うことでも、それは大切なことだと言えます。
次に、河野先生は「めんどくさい」と思うことに対する対処法を、2点紹介されました。
①「無理」と声に出していわない
②とりあえず行動する
①については、声に出してしまうとネガティブな感情が頭の中まで染み込み、本当にできなくなってしまいます。
②については、「めんどくさい」と思っても、とりあえず行動してみることです。たとえば、宿題が出されたとき、私たちはつい「めんどくさい」と思ってしまいます。しかし、とりあえずちょっとずつでも取り組んでみることで、行動した先には必ず「頑張ってやった」という達成感が得られるのです。河野先生は生徒たちに向けて、「めんどくさいという気持ちと上手に付き合って、大切なことを達成できる人になっていってほしい」と思いを伝えられました。最初は「めんどくさい」と思うかもしれませんが、生徒たちが本日のお話から「まずはやってみよう」と行動に出してくれたらと思います。