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11/25 講堂仏参 2024年11月25日(月)18時28分

本日の仏参講話は、3年1組副担任の佐々木先生でした。テーマは「憧れ」で、学年が2つ上の森先輩のお話をされました。

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佐々木先生が中1のときに図書委員になり、そのときに出会われたのが図書委員長の森先輩でした。図書委員は貸出カードにハンコを押す仕事で、書籍の受け入れも委員会で行っていたことから、新刊が届いたらラベルを貼ってカバーを掛け、本棚に置いていくこともありました。委員会活動の中で、2つ上(中3)の森先輩はいろいろなことをよく知っていて、聡明な方だったそうです。その後、佐々木先生にとって「憧れの先輩」へと変わっていったのです。

 森先輩が卒業された後も、中2の佐々木先生は図書委員を続けられました。次の図書委員長に物足りなさを感じられた佐々木先生は、自ら立候補して図書委員長を引き継がれたのです。「今まで自分から進んで何かをやる」ということはなかったそうですが、森先輩の影響がそれだけ大きかったということでしょう。また、「憧れの森先輩と同じ学校に行きたい」という憧れから、森先輩が進学された高校(学年で20位に入らないと行けない高校)に入るため猛勉強され、見事合格され入学。森先輩と再会された際、森先輩から「やっぱり来ると思ってたよ」と言われたことがとても嬉しかったそうです。森先輩はその後、信州大学文学部へ進学されましたが、消息はわからないとのことでした。

 佐々木先生が生徒たちに伝えたかったことは、憧れを持つということは大きな健闘力につながるということです。クラブ活動や文化祭の団活動(本校では3学年混ぜて団を作っている)を通して、佐々木先生のように先輩に対する憧れを持つ生徒たちも多くいるでしょう。生徒たちにとって「憧れ」について考える時間になりました。