本日の仏参、講師は2年生の宗教のクラスをご担当の宗教科、石川先生でした。
まず先生は壇上から生徒たちに30センチほどの棒を示し、「この棒をふれることなく短くしてみるにはどうすればよいでしょう」と問いかけられました。生徒たちは考えてみましたが、答えにはいたらなかったようです。すると先生は最初に見せた棒よりも長い棒を横に並べて、「これで、最初の棒にふれることなく短くすることができました」とおっしゃいました。ちなみに、長くするためにはより短い棒を横に並べれば良いのです。
このように、私たちがいつも何かを判断するとき、そのものだけを見て判断するのではなく何かと比べていることに気付かされます。ただ、そのことを意識することはあまりありません。何かと比較して「良い」とか「悪い」とか判断するのではなく、正しくものを見る力も必要です。
また、先生は「苦手な人、好きではない人」と出会い、そう思うとき、その相手のなかに、実は自分の嫌な部分を見て取っている、という話もされました。普段慣れてしまったものの見方から離れて違う視点から生活を見直す、そんなきっかけをもらえた本日の仏参でした。