本日の仏参、1年1組の担任である渡辺なつ恵先生が講師をお務めでした。
国語の先生である渡辺先生はある漢字についてお話されました。中学校生活を送っていく中で、ともに勉強する仲間、色々な行事で協力する仲間、クラブで一緒に汗を流す仲間ができます。仲間と聞いて頭に思い浮かべる漢字として「絆」という一字があると思います。「きずな」というのが一般的な読み方ですが、もう一つ別の読み方もあるのです。それは「ほだし」という読み方。「ほだし」と聞いてもあまりピンとこないかもしれません。「情にほだされる」という使い方をするとあるいは分かる人もいるかもしれません。
「絆(ほだし)」とは、もともと犬や馬をつなぎとめるための紐や鎖を意味しています。「情に絆される」とはつまり情によってこちらの行動が束縛される、制限されるという状態です。
絆の一文字でも「きずな」と読むか「ほだし」と読むかで大きくその意味合いは変わってきます。皆で協力し合って何かに取り組むとき、「きずな」が育っていきますが、同時に一人ひとりの行動が束縛される「ほだし」に我慢することも必要です。
また、「きずな」ができると、そのせいで個人の自由が制限されるという側面もあることをきちんと理解しなければなりません。