本日の仏参、講師は3年1組の副担任、三田先生がおつとめでした。先生は自分の中高時代を振り返り、人との距離感、境界線についてお話くださいました。
何もない草原に数軒の家があるところを想像してみてください。それらの家々の間に何の垣根もない状態は少し不自然に感じられます。どこまでが自分の領域でどこからが他人の領域なのか。そこが分からないまま過ごしていると、知らず知らずのうちに他人の敷地に入り込んでいるかもしれません。
人付き合いにおいても同じです。自分のことばかりを考え振舞っていると、知らない間に相手が入ってきて欲しくないところにまで土足で踏み込んでいた、ということにもなりかねません。家の周りに境界線があるように、誰しもここだけは守りたいという境界線を持っているものです。しかし、その境界線はいつも一定であるわけではありません。その日の気分や相手との関係性でその境界線は動きます。一定の距離を保ちながらも心地よい関係を結んでいければ日々の生活もきっとより充実するのではないでしょうか。