本日は宗教行事の一つ、「報恩講」が営まれました。報恩講は浄土真宗の宗徒にとってとても大切な行事の一つです。親鸞聖人がご浄土へ往生なさった日にちなみ聖人様のことを偲び、自分の生活を見直すきっかけとする日です。浄土真宗本願寺派の布教使で龍谷大学でも教鞭をとられている小池秀章先生のご講話に中高生が耳を傾けました。
親鸞聖人は「世のなか安穏なれ」というお言葉を残されています。今日はこの「安穏」について皆で考える機会を持つことができました。安穏な世の中とは、言い換えるなら平和と申すこともできます。争いがない状態、皆が幸せに、穏やかに暮らせる状態です。いきなり「世界」まで広げてしまうといささか話が大きくなってしまうので、小池先生は「自分たちが過ごすクラスについて考えてみてください」と語りかけました。「安穏」な状態のクラスとはどのようなものでしょう?
小池先生は書家の相田みつをさんの「せともの」の詩や詩人の吉野弘さんの「祝婚歌」を例にとり、人と人とが安穏に暮らすためにどんな心持で普段から生きるといいのかを分かりやすく教えてくださいました。
祝婚歌の「正しいことを言うときは相手を傷つけやすいもだと気付いているほうがいい」という言葉に生徒だけでなく、教員も共感したのではないでしょうか。