本日の仏参は、1年1組担任の窪田先生のお話でした。そして、ビブリオバトルについて紹介されました。
バトラー(本を紹介する人のこと)が、それぞれ自分の推奨する本を5分間で紹介するというものです。それを観覧した人は、その中で一番読みたくなった本に投票するという形式になっています。このビブリオバトルは2007年に京都大学から始まり、今では全国に広がっているそうです。昨年、本校から中学生がこのビブリオバトルに出場しました。初めての挑戦は残念ながら予選敗退でしたが、参加した生徒たちにとっては良い経験になったことでしょう。
次にビブリオバトルの動画を流れ、一人の中学生バトラーのプレゼンを聞きました。彼が紹介したのは、『脳の外で考える』という本です。頭がよくなるこの手の本は他にもありますが、この本は科学的な根拠に基づいているということです。頭がよくなるという点について、彼がプレゼンの中で3点紹介されていました。
①ジェスチャーは物事を記憶するのに役立つ。
たとえば、英単語を覚えるときに、その英単語を連想するジェスチャーをすると覚えやすい。ある研究によると、ジェスチャーのあるスピーチを聞いた人たちは、ジェスチャーのないスピーチを聞いた人たちよりも覚えている確率が高い。スピーチ直後では33%上がり、スピーチから30分後は50%だった。
➁制服を着るだけで頭がよくなる。
制服を着ることで自分の所属がわかり、脳は自分の所属がはっきりしていると脳のパフォーマンスが上がる。
③落書きをすると集中力が上がる。
退屈な情報を聞き取る課題に取り組む間、落書きをするという行動をしていた人は、落書きをしなかった人と比べると、平均で29%も多くの情報を得た。落書きをするという行為は、退屈な情報から注意力をそらしているのではなく、逆に集中力を上げている。教科書に落書きをするのは、授業に集中するのを妨げていたのではなく、授業に集中する手助けしていたと考えられる。
動画の後、窪田先生は「読書は無理やりにするものではありませんが、本は間違いなくみなさんの生活を豊かにするものです」というメッセージを生徒たちに伝えました。本校では普段から読書を推奨しているので、より生徒たちが本を読む率が増えることでしょう。