久々の更新です。
冬の間は自然観察会も実施しにくいため,クラブは実験室での生物飼育と観察が主な活動になります。
龍谷大学との高大連携科目「理数研究」の実験授業に使っていたエゾサンショウウオや,以前にも飼育していたアカハライモリなどを飼育・観察しています。
特にアカハライモリについては,オスメス5匹ずつを購入(今の時代で宅配便で送られてきました)したのですが,メスがお腹に卵をもっている気配があり,オスにも繁殖時に現れる婚姻色(尻尾に紫がかった色が現れます)が出ていました。
すると一週間ほど前から,水槽に一緒に入れていたオオカナダモに産卵する様子が見られ,現在20個近くの卵が産まれています。
放置しておくと他の個体が食べてしまう可能性があるため,見つける毎に大型試験管に移しておきました。
卵から発生が進み,昨日最初の孵化がみられ,幼生が泳ぎだしました。
アカハライモリは,成体は固形飼料を食べてくれるので飼育も楽なのですが,幼生の間は生きたプランクトンしか食べないため,同時にブラインシュリンプ(昔シーモンキーとして売られていたものです)の卵を塩水に入れて孵化の用意をしています。
ここからは毎日餌やりの必要があるため,交代で面倒をみなければなりません。
でも毎日少しずつ大きくなっていく様子を観察できるのは,楽しみでもあり,貴重な体験になると思っています。