8月4日5日の二日間,京都府私立中高理科研究会主催の夏季現地研修会に,ネイチャー部員5名と顧問2名で参加しました。
今回の研修地は石川県の白山国立公園内にある,日本三名山の一つ「白山」です。
1日目は朝6時30分に京都駅前をバスで出発し,10時ごろに登山口の別当出会(1260m)に到着しました。日曜日ということもあり他にも多くの登山客の姿が見られました。
登山口から吊り橋を渡ると,すぐに斜度のきつい坂道になります。京都よりは気温は低いものの,湿度の高い空気の中で,皆すぐに汗だくになりながら,宿泊地の白山室堂(2450m)の山小屋を目指しました。
途中,一時的な雨にも遭いましたが,高度が上がるにつれ,背の高い樹木がまばらになり,笹原やハイマツと高山植物のお花畑の風景が広がるようになりました。
予定時間の4時間余りで,ようやく白山室堂のビジターセンターに到着しました。
宿泊の山小屋で荷物を置いたのち,6時から夕食を済ませ(山小屋は夜8時には消灯です),山の上からの見事な夕陽を眺めました。休憩の後,消灯時間後に宿舎の裏で天体観測を試みましたが,薄曇りのため残念ながらあまり星空は観測できませんでした。
2日目は朝4時前に起床し,他の登山客の方々と一緒にヘッドランプの灯りを頼りに,霧に包まれる中を標高2702mの御前峰を目指して登山を開始しました。
当日の日昇時間の5時前には頂上に到着し,皆でご来光を待ち構えました。一時は霧(雲の中)で難しいかと思われましたが,何度か強い風で雲が吹き払われ,無事にご来光を拝むことができました。
ご来光を拝んだ後は最高峰の御前峰(2702m)で記念写真を撮り,活火山の噴火口に水が溜まった「お池めぐり」コースで宿舎に戻りました。
朝食後,昨日のコースとは別の「観光新道」というルートで下山をしましたが,これが結構長いコースで,バス乗り場に着くころには皆疲れた表情になっていました。
バスに乗車後,ふもとの白峰温泉(白峰地区にある地元木材を活用してつくられたナトリウム炭酸水素塩の天然温泉)で登山の汗を流し,昼食を頂きました。
再びバスに乗車後,福井県勝山市の「かつやま恐竜の森」内にある、恐竜をテーマとした福井県立恐竜博物館を見学しました。当日は特別展「荒野に眠る恐竜たちの世界~バットランドの恐竜たち~」が開催中で,貴重な恐竜の実物化石などを見ることができました。
その後の帰路は大きな渋滞もなく順調で,午後8時過ぎに京都駅前に到着し,その場で解散となりました。
例年,この現地研修会は濃い内容が多く,今回も生徒たちにとって非常によい経験になったと思います。詳細は学園祭の展示で報告する予定です。