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楽茶碗作り体験 2017年06月17日(土)19時28分

今日は午後から楽茶碗作りを体験するため、清水焼の郷会館を訪れました。今回は高2生5名(+顧問2名)が参加し、川嵜和楽先生にご指導いただきました。

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みんな初めての経験で、終始無言で真剣にお茶碗を削っていました。

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手順としては、まず高台(茶碗の底の台)からいろいろな道具を使い削っていきます。続いて胴の部分を削り落とし、自分の好きな形に仕上げていきます。茶碗自体が結構重いので、茶碗を片手に持って中を掘って軽くします。それと平行して、口縁も薄くしていくことで、綺麗な形のお茶碗の完成です。

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最後は高台の横に名前を書き、赤か黒かを選んで終了です。主に削るだけの作業ですが、どこまで削っていいのかが難しい。確認しながら削らないと、穴が開いたりひび割れを起こします。もしそうなったときは、先生方が修復のサポートをしていただけるので安心です。

楽茶碗は2個作りましたが、実際どのように出来上がってくるかが楽しみです。「削るのが難しかったけど楽しかった」というのが生徒たちの感想。生徒たちにとっては良い経験になったと思いますし、今後楽茶碗の見方も違って見えてくるのではないでしょうか。

卒アル撮影 2017年06月15日(木)20時07分

今日は夕方5時すぎから、カメラマンの方に来ていただき、卒アル写真を撮りました。

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部長を中心に、高3生が13名(+茶道の先生と顧問2名)揃って撮影。卒アル用の真面目な写真と、ピースありの笑顔いっぱいの写真とそれぞれ。

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続いて、中3生の3名(+茶道の先生と顧問2名)はブレザーを着て撮影しました。

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それと平行してお稽古がある中、高1生たちが別部屋でお稽古をしていました。高1生が4名になり、高2生たちは一所懸命教えていました。秋以降は彼女たちが茶道部の中心になりますし、少しは自覚が出てきたでしょうか。

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本日のお菓子は、仙太郎の若鮎でした。6月1日の鮎釣りも解禁になり、若鮎もすっかり旬になっています。求肥を柔らかい生皮で包み、モチッとしていて食べごたえがありました。

帛紗稽古 2017年06月01日(木)21時13分

今日はようやく帛紗が届いたので、高1の子たちが帛紗捌きのお稽古をしました。

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帛紗捌きは基本の作法で、これができて初めて棗や茶杓などを清めることができます。高3の教え方が上手なのもありますが、綺麗に捌けて飲み込みが早いかもしれません。

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今年度は3人しかいないこともありますし、3人にかける時間が長いのも大きいでしょう。どちらにしても、これからの成長が楽しみです。

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お菓子の方は、俵屋吉富の芍薬(しゃくやく)です。中はこし餡で、とても上品な和菓子です。芍薬の花は開くと大きく華やかなのですが、それがうまく表現されていました。

稽古風景 2017年05月25日(木)08時38分

今日はSUT(ステップアップテスト)終わりのお稽古でした。寝不足の部員も複数いましたが、気持ちはホッとしている感じがしました。

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先生や先輩から教わる高2の子たち。割稽古(一つのお点前の流れを細かく分割して、基本になる動作を分けて練習すること)の練習していますが、一連の流れがまだ断片的で、覚えきれていない部分も多いです。どうしても人数の関上、先生から1対1でご指導いただける時間(機会)は限られてしまいます。それでも随分と成長しています。

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新入生の方は、お茶を点ててお自服で。気合いを入れながら、一所懸命お茶を点てていました。きめ細かでクリーミーに点てるのがベストだと思いますが、経験の浅さから抹茶が苦かったり。

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ところで、今日のお菓子は亀屋陸奥の「憶昔(いくじゃく)」でした。先日西本願寺の茶席で出された同菓子で、漉し餡を落雁で包み込んだものです。お稽古が終わってから、余ってしまった憶昔欲しさに部員たちが群がる一面もあったほどです。

飛雲閣茶席 2017年05月20日(土)02時25分

今日、西本願寺は宗祖降誕会(ごうたんえ)でした。宗祖降誕会とは、親鸞聖人のご誕生を祝って催される行事です。午前中の法要は全国の宗門校が集まり、本校からは毎年高1学年が参拝しています。

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そして、昼から飛雲閣茶席(薮内流)が開かれました。飛雲閣とは、境内南東隅の滴翠園内にある3階建ての楼閣建築(豊臣秀吉が建てた聚楽第の一部と言われている)です。

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ご指導いただいている先生から事前に茶席券をいただき、今年は茶道部16名(高3から中3まで)で参加しました。滴翠園内は撮影禁止のため、残念ながら飛雲閣やお茶席の画像はありません。

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飛雲閣内に赤い毛氈が敷かれ、お菓子とお茶が順に出されます。お菓子は亀屋陸奥製の「憶昔(いくじゃく)」、お茶はいつも茶室をお借りしている美好園さんの「慈光」です。基本的にいただいたら退席となるので、正直茶席はわずかな時間です。ですが、普段は入ることができない飛雲閣でお茶をいただき、部員たちにとって貴重な体験になったことでしょう。

初稽古 2017年05月18日(木)20時47分

今日から新入生のお稽古が始まりました。新高1がわずか3人という状況のなか、上級生たちが歩き方や一礼の作法、襖の開け閉めの指導をしました。

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初めての作法ということもあり、3人とも手足の動きがとてもかたかったです。しかし、何度も練習していくうちに綺麗な形になっていきました。歩き方や一礼は基本中の基本ですし、意識しないとすぐに崩れてしまうので、基本ほど難しいものはないと言えるでしょう。

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後半は自分たちでお茶を点て、それぞれお自服で。茶筅を振って点てるのはなかなか大変な様子でしたが、初めて自ら点てたお茶を飲んで「美味しい」と一言。3人とも表情がほっこりし、ちょっと一息ついた感じでした。

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毎回お稽古は、薮内の方から先生にお越しいただき、1対1で指導を受けます。それ以外は高3が後輩たちを教え、割稽古に励んで上達を目指しています。今年度の部員数は31名(高3から中2まで)で、変わらず大所帯の部活です。

茶道部クラブ紹介 2017年04月10日(月)16時55分

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平成29年度の茶道部の活動がスタートし、今日は午後から講堂にて茶道部のクラブ紹介がありました。新部長ら4名が浴衣を着て、新入生たちに活動内容を紹介しました。

ここで新入生に向けて、あらためて活動内容をします。

本校の茶道部は、「藪内(やぶのうち)流」です。表千家や裏千家と違ってなかなか聞きなれないと思いますが、千利休の弟弟子であった藪内剣仲(けんちゅう)を祖とする流派です。

現在部員は28名で、毎週木曜(ドラゼミのない日)に美好園というお茶屋の茶室をお借りして活動しています。在籍している部員たちも入部したときは全くの初心者でした。藪内家の先生や先輩たちからしっかり教えてもらえますので、茶道をやったことがない人でも安心してお稽古が始まられます。またお稽古に参加すると、毎回美味しい和菓子(上品なお菓子)も食べられます。

新入生のみなさん、一度茶道部のお稽古に参加してみてください。部員みんな仲が良く、とても楽しい部活です。

葉月の茶の風景 2015年08月04日(火)13時40分

■8月の活動■
8月1日(土)
第1回指導者・生徒講習会
京都府高校文化連盟茶道専門部主催の講習会に参加しました。
会場は京都光華高等学校でした。
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講演会は、聖護院八ッ橋総本店専務取締役 鈴鹿可奈子氏です。nikiniki(ニキニキ)をプロデュースなさった若き才媛です。偶然、手元に鈴鹿氏の過去の対談記事を持っていたので部員全員にコピーを配って事前に一読しておくように伝えました。お話しをされる方がどのような方なのか、知っているのと知らないのとでは、関心の持ち方、理解の深ささえ変わってきます。

講演内容は、京都を代表する和菓子である八ッ橋を販売する聖護院八ッ橋総本店が最も大事にする『味は伝統』について非常に分かりやすくお話しいただきました。
八ッ橋とは?から始まり、八ッ橋の起源、どんな時代にあっても一番おいしい味を作っていくことが店の信頼につながり伝統となるという『味は伝統』という企業理念、経営理念として重視している「人(お客様・従業員)を大切に」、「地元を大切に」がどのような効果を生むのか、販売戦略上の工夫、新ブランド立ち上げの理由など多岐にわたります。
単なる利潤追求に終始する一企業でなく、八ッ橋の基本となる味の伝統を守りつつ、時代やライフスタイルに対応して変化し、常においしいものを提供し、地元である地域、ひいては京都の活性化を意識した経営こそが伝統を継続・継承する上で重要であるという内容でした。

講演会終了後、別室に移動してお茶をいただきました。
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本日のお菓子は「nikiniki」です♪
夏らしく、白クマさんが浮き輪で水遊び…かわいらしい造型です。
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みんな「かわいくて食べられな~い」と言いながら、黒文字(くろもじ)でバッサリ、きれいに平らげていました(笑)「黒文字」…【お菓子を切るときの楊枝。黒文字の木で出来ているのでそのまんまです。】

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感想…もっちりとした食感と程よい甘さで抹茶とベストマッチでした。
八ッ橋への先入観がすっと消え、あーこれありだなぁと実感しました。
デザイン・色彩も豊富で自由度が高く、お茶会で使えば、出された客のテンションが一気に上がる珠玉の一品だと思います。

呈茶は何校かの茶道部の生徒さんによって行われていました。点てられた抹茶を運ぶ際、古帛紗(こぶくさ)を茶碗の下に敷いて運んで来られたので、裏千家であることはわかりました。「古帛紗」…【主に裏千家で用いられる手のひら大でほぼ四角形の帛紗。】

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感性の鈍い私でもいろいろ感じているのですから、柔軟な思考の部員達なら、もっと多様な感覚で捉えてくれたのではないかと思います。部員達には積極的に様々なものを見聞きし、触れ、味わい、香りを楽しむという五感を駆使して感性を磨いていってほしいと熱望しています。

予告…9月6日(日)7日(月)
創部以来続けてきた学園祭での茶会も3回目となります。
本館1F第二会議室を茶室に仕立ておもてなし致しますので是非お立ち寄り下さい。今年は今までと趣向を変えたプランも検討中です。気軽にお抹茶とお菓子を楽しんでいただける雰囲気をお楽しみ下さい。

文月の茶の風景5 2015年08月04日(火)13時36分

■7月の活動⑤■
7月30日(木)
楽茶碗完成!
6月末に川嵜和楽先生のご指導で茶碗作りを体験してきましたが、その時の茶碗が焼き上がったということで、早速、引き取りに行ってきました。
事前にお聞きしていた焼き上がりは9月とのことでしたが、こんなに早く焼いていただいて感謝感激です。ありがとうございました。

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夏期集中稽古2日目でもあったので、私(顧問)が八坂神社近くのお店に伺い、稽古場まで持ち帰ってきました。
早速、茶碗のお披露目会です。

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全員、自分の焼き上がった茶碗や他の部員の茶碗を手に取って眺めながら満足した気分に浸ったり、ああした方が良かった…と反省会になったりと大盛り上がりでした。
全員、「黒楽」と「赤楽」の二碗ずつ、割れたりすることなく無事焼き上がっています。
茶碗の形もスタンダードな碗形(わんなり)だけでなく、筒茶碗もあります。その中でも、一個だけ異彩を放つ茶碗が。。。。。。。。部長制作の「白楽」馬盥(ばだらい)茶碗です。
色を指定するときに、「白色に焼けますか?」と聞いたところ「出来ますよ。」とのことだったので、お願いしたそうです。「貫入(かんにゅう)」…【釉薬(うわぐすり)の部分にできる細かいひび模様。】の入り具合も聞いていただいたそうで、「少な目がいい」と。いつの間に…(笑)

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早速、自分のお点前の稽古の時に、自分で点てて、自分で初飲みです。
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皆、早速、学園祭茶会か秋期茶会で親が来てくれたら使おうと盛り上がっていました。
精神面での成長はもとより、知的好奇心を大いに揺さぶる経験ができました。
貴重な経験をさせていただきありがとうございました。

文月の茶の風景3 2015年08月04日(火)13時20分

■7月の活動③■
7月29日(水)
夏期集中稽古1日目
二日間、朝から夕方まで通しでお稽古三昧です。
今年度は、大胆に泊まり込みの稽古合宿を・・・と画策してみましたが、同時期に開催される高校総体の関係で宿舎が押さえられず・・・。次年度以降の持ち越し検討課題となってしまいました。運動部でもないのに合宿?と私も以前は思っていましたが、大学の茶道部では一週間近く泊まり込みでお点前の猛特訓をするのだそうです。まさに「お茶漬け」です(笑)その経験を経ることで、習い始めて短期間でも自信を持ってお点前が出来るようになるとのことでした。

今回は、美好園さんの中の部屋を3カ所も使わせてもらい、稽古が同時進行で進んでいきます。また、龍谷大学茶道部釣寂会の皆さんが指導のお手伝いに来て下さいました。心強い限りです。

朝一からまずは浴衣の着付けを行ってお稽古スタートです。希望者は浴衣着用でお稽古可能ということにしておきましたが、浴衣率が異常に高い。。。。。着付けがなかなか終わりません。上級生は今までにも浴衣を着た経験は何度かありますが、自分でしっかり着付けができる者もいれば、まだまだおぼつかない者もいます。まして、1年生はかなり怪しい状況です。で、この際、全員がきっちり自分で着られるようになってもらおうと企画しました。加えて、本来の姿である着物を着てのお点前にも近く、ある程度対応できる経験を積ませるためにも絶好の機会です。

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上級生はお点前の稽古、1年生は割稽古(わりげいこ)で進んでいきました。広間での上級生のお点前には、1年生もお運びやお客として稽古に参加します。
「割稽古」・・・【お点前の一連の流れを分割して、部分ごとに練習する方法。】

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高3生が中1生を指導する…の図。
お姉さん方が丁寧に指導していますがなかなか苦戦しているようです。中学生も一生懸命やっていますが、なかなかうまく伝わらないようです。一言、ジェネレーションギャップを感じる…とのことでした(笑)

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朝から浴衣を着て、正座をする時間も長かったので、さすがに夕方にはみんなへとへとになっていました。

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毎回、お稽古の締めは、全員が広間に集合して、先生からの講評を聞き、最後に「黙想」を行っています。部長の号令と共に全員が目を瞑り一日を振り返りつつ心を鎮めていきます。